ローラースケートからアイスへ転向した選手② マッテオ・グアリーゼ
Photo: Luu
マッテオ・グアリーゼは、イタリア出身の選手。ローラースケート出身で、アイススケートへ転向する直前にはミラノでモデルとしても活躍していた。こんな風に ↓
イタリアは、今世界中でアーティスティック・ローラースケートが最も盛んな場所と言っても過言ではないと思う。90年代くらいまではアメリカの選手が圧倒的な強さを見せていたが、近年ではイタリアの選手にそのポジションを取って変わられてしまったようだ。イタリアではアーティスティック・ローラースケートの選手にはスポンサーがついて収入が安定するので、競技や練習だけに集中できる環境が整いやすいらしい。
グアリーゼは幼い頃からイタリアのミラノでローラースケートを滑り、2008年には世界選手権で優勝する。そしてローラースケートでトップを極めると、その後アイススケートへと転向した。オリンピックへ出るのが夢だったから、だそうだ。
↑ 2008年に台湾で開かれたアーティスティック・ローラースケート世界選手権でのペア、ショートプログラムの演技。パートナーはサラ・ベネルッチ。
↑ こちらは同じ2008年の世界大会の、ロングプログラム(アイススケートでいうフリー。アイスのフリーも、ロングプログラムと呼ばれることがある)。この2つの演技で優勝を果たした。
そして、2010年にアイススケートへ転向する。転向した時には、「友人たちにクレージーだって言われた。笑われたよ」とインタビューで答えている。初めはアイスではクロスオーバーさえ出来なかったとか。まったくの初心者のように見えるグアリーゼだったが、ジャンプをやらせればいきなりトリプルを飛ぶ。知らない人が見たら「なんなんだこいつ?」状態だったのだそうだ。
そして、イタリア代表としてペアでソチオリンピック、平昌オリンピックにも出場を果たす。パートナーはニコール・デラ・モニカ。
↑ 2018年の平昌オリンピックでのペア、フリーの演技。順位は10位に終わった。
昨年はパートナーのデラ・モニカが肩を脱臼してしまったそうだが、なんとか回復して昨シーズンのNHK杯では8位という成績をおさめている。
こちらは、スケート靴のリスポートのコマーシャルに出演しているマッテオ・グアリーゼ。
↑ リスポートの2017-2018シーズンのCM。めちゃめちゃカッコいい。最後のグアリーゼの視線にやられる。私のローラースケートもリスポートの靴である。アイスもローラースケートも、やっぱりイタリアのリスポートなのだ。浅田真央や宇野昌磨もリスポートなのだ。
これもすごく良い。
↑ クライアント・マガジンのためにOmar Macchiavelliが撮影した動画。もう、たまらなくセンスがいい。
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