吉田鋼太郎さんプレミアムトークショー②

①の続き…

眠りが浅かったのか、ぼんやりした感覚の起床。
まだ、行く実感もなく、どこかうわの空。

いつものように薄づきのメイク…
そして、新調した洋服に袖を通し鏡を見る。

素直に出た言葉
「誰?」

普段のカジュアルな装いじゃない自分。
鏡に映る自分の姿に違和感しか感じられず
不思議な気持ちで家を出た。

トークショーに出席するため
ヘアメイクは現地のサロンに予約を入れていた。
早めにセットすると、ヘアもメイクも崩れそうな気がしたので、夕方にお願いしてあった。
サロンに到着して、鏡に映る自分を見ながら
まだ朝の違和感は拭いきれていないのを感じていた。

先にメイクをされ、ヘアが仕上がってゆく。
その過程で時折鏡を見るのだが
やはり、自分ではない!別人だ!と心が叫ぶ。

ものの1時間程度で仕上がり
会場に向かう道すがらは、周りの視線が気になってしょうがなかった。
いつもと違う自分だからだろう。
変なふうに見られていないか…そんな些細なことを気にしていた。

会場は、京都ホテルオークラ。
旅好きの自分でも、滅多に泊まらないホテルオークラ。
ラグジュアリーなイメージ。

あぁ、絶対に自分は場違いな場所に来てしまったんだと、ホテルのロビーで時間が来るのを待っている間、絶え間がなく脚が震えていた…

1人でいることに慣れているのに
すごく緊張していたんだと、今は思える。

③に続く。

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