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いつなぜ一夫一妻制になったのか?
高校生の頃あたりで特に気になっていたため調べていたのですが、きっかけは離婚が多すぎるということでした。
私の親も離婚していますが、離婚のためには大変な労力が掛かりますし、今は女性が少なからず働けることが多いため、結婚生活を続けるよりは離婚しようという意識になりやすいのだと思います。
昔の結婚が幸せだったかどうかと言われると、多分そうではないと思いますが、
少子化問題の対策としてやそれぞれの幸せの自由のために「一夫多妻制だったらいいのに」とか「多夫多妻」ならいいのにということをよく聞くので、実際はどうなのかを考えたいと思います。
この内容は私的解釈が混じっていますが、史実上のことに関しては調べております。
一夫一妻制にどうして変わったのか
どうやら有力な情報としては、明治31年(1898年、大正より13年ほど前)に明治2、3年に制定してから改正され続けている戸籍法の変更の一部として「妾の廃止」があります。
その時に実質上、妾という存在(側室や第二の妻)というものは廃止されました。
明治31年は大正天皇の成人の年で、その数年後婚姻しましたが、その年には妾が戸籍の名称として廃止され、一夫一妻制として法的には確立したようです。
大正天皇が側室を持たなかったため妾の存在が無くなったとの見方は後から出てきたのか、あるいは、天皇が率先して一夫一妻という立場を取ることで国民に知らしめたのかわかりません。
でも、明治の時代に列強国(つまりは先進国)のキリスト教的な文化と男女平等という意識が入り込み、
男女平等→一夫一妻であり、男女同権ということになった様です。
男女平等意識が明治に活発になった
昔は家制度により戸主が決められていましたが、女性の戸主も認められるようにはなったものの、参政権はありませんでした。
でも明治13年には戸主の女性は参政権を持つことができるようになりました。
それくらい男女平等の意識が活発になり、海外の国の文化に邪道と思われていた妾という文化を廃止に至ったのだと考察します。
明治や大正あたりに工場等で働く女性が増えてくる時代背景を考えると、男女平等に近づいているとみることもできますが、
女性ができる仕事は限られていましたし、男性が仕切っている会社という組織の中での採用は美人な女性が優遇されるという状態でした。
基本的に会社組織で働く女性の賃金は安く、結婚すれば退職も当たり前です。
自分で店や会社を立ち上げたという女性に限り、1人でも生活して行けたくらいだと思います。
結局大正から昭和の数十年、女性は男性の稼ぎ頼りにせざるを得なかったので、結婚し、どうにか結婚生活を続けることが必要だったのです。
また、妾の子が妻の子よりも身分的に低く見られるというのは、今の日本国憲法より以前の法制度(民法)で身分を位置付けられており、未だにこの名残を信条に持っている人がいるようです。
法律的には身分差は無くなっています。
とは言え、男女平等だとか、身分や妾等の問題がなかなか浸透しないことに比べて、日本の一夫一妻の意識はものすごい勢いと強さを持って浸透しているのは知っての通りでしょう。
一夫多妻制に意味はあるのか?
日本は比較的格差が少ない国だとも言われています。
が、今後の成り行き次第では貧富の格差は強まる可能性があります。
そうなった場合には多分一夫多妻などのあり方も認めざるを得なくなるでしょう。
でも多分生きている間に実現はできないと思います。
結果的に、現在の社会状態のあり方を考えると少なからず、女性も男性と同じ様に仕事ができる様になっているので、
結婚していようとしていまいと、子供に対する保証や親の親権に関する制度など整える方が現実的な気がします。
あと、人によりもちろん差はあるものの、妻がたくさんいるから子供が多くなるかは不明と言えます。
昔は医療の発達も現代ほど進んでいなかったため、たくさん後継を必要としていましたが、不妊治療だってできるし、何人産むかもある程度調整ができます。
結局のところ、経済的に揉めない程度の子供しか作らないという結果に落ち着きそうなため、一夫多妻制で少子化対策ができるかは自信を持って言えないと思います。
ということは今のところ一夫一妻が妥当であり、そうでないとしたら、結婚という制度自体が崩壊する可能性があると思います。
そもそも、恋愛や結婚や人がライフステージだのと言っていることは国や過去の権力者が作った文化であることが多いです。
それが機能し、うまく成り立っていれば生活としては問題ありません。
家制度等、家父長制が無くなった今でも、それらの慣習に関する意識を持って「男の子なんだから家を継ぐのは…云々」言っている人はまだいますよね。
そしてやはり、天皇のような国の一番の人が実行したことを日本人は見習って法律を作ったり、浸透させてきたことです。
犯罪に関しては流石になんとも言えませんが、文化的な制度に対してどう付き合うかは考えていくべきだとおもいます。
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