まさゆめ|顔会議-[me]
2019/6/23
美術手帖で、顔会議に関する記事を読んで参加することにした。
現代アートチーム[me]とは、
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アーティスト 荒神明香、ディレクター 南川憲二、インストーラー 増井宏文を中心とする現代アートチーム。個々の技術や適性を活かすチーム・クリエイションのもと、特定の手法やジャンルにこだわらず展示空間や観客を含めた状況・導線を重視し、果てしなく不確かな現実世界を私たちの実感に引き寄せようとする作品を展開している。 第28回(2017年度)タカシマヤ文化基金受賞。2019年は、個展「非常にはっきりとわからない」(千葉市美術館、11月2日[土]〜12月28日[土])にて新作を発表予定。
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この『まさゆめ』という作品は、荒神さんが中学生の時に見た夢から着想を得て企画されたものらしい。
とても斬新で面白いと思った。誰のかわからない顔を街の上空に浮かす。わけがわからない。
そして、[me]の人たちもこのことにたいして、伝えたいメッセージや、コンセプトをしっかりと持っているわけではなさそうだった。
顔を上空に浮かすという、非日常的で、訳の分からない光景が、人々に何を感じさせるのか。
作品とは必ずしも意味を持っているものではない。
アートとは何なのか。
何かを伝える手段なのか、それとも何かを感じてもらうためのものなのか。
答えにいつも辿り着けそうで、辿り着けない。
でもこの『まさゆめ』という作品は、伝えたいメッセージがなくとも、人々の中に議論を生み出した。
そして、[me]のひとたちも、私たちも、この作品が面白いことにだけは確信している。
「空に顔を浮かす」という光景の面白さがこの作品の核であり、その興味から生まれる疑問、議論、思考がこの作品の良さであると感じた。
また、「日本顔学会」の原島博さんの話がとても面白かった。
「花にとってどこが顔なのか?」
栄養を吸収する場所が「口」となる。よって花にとって「口」=「顔」は根っこの部分である。
そして、花びらの部分が生殖器となるため、お花畑は逆立ちした生殖器の集まりということになるのである。
「電車でメイクする人が増えた」のは、テレビや広告(ポスター)などで顔ではない顔が増えたから。
そのため、電車に乗っている他人の顔を「顔」だと捉えてないようになった。
このほかにも面白い話はたくさんあったが、書ききれなくなったので、当日のメモを載せておきます。
怠惰な、以上。
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