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レディ・プレイヤー1がヤバすぎた。


先日、遅ばせながら『レディ・プレイヤー1』を見た。面白すぎてもう4回も見た。

ある日、BTSの配信があるとか何とかで、我が家のテレビは嫁に牛耳られていた。全く興味のないぼくはアイフォンを手に取り、プライムビデオを開いた。そこに表示されたのがレディ・プレイヤー1だった。

監督はスティーヴンスピルバーグ。これだけでSFキッズにはたまらない作品間違いナシなのだが、本作はその一言で収まりきらない興奮があった。

舞台は2045年の地球。その時代を生きる人々は、大半の時間を「オアシス」という仮想空間で過ごすようになっていた。そこでは何もかもが自分の思い通りで、自分のアバターをバットマンにすることもできるし、家にいながらバットマンとエベレストを登ることだってできた。

サマーウォーズをハリウッドがやったらこうなった、みたいな映画だった。オアシスはOZを思い浮かべると良い。そう遠くはない世界観だと思う。

で、ある日オアシスの創設者が死ぬ。「オアシスの中に、とあるゲームを仕掛けた。それをはじめにクリアした者へ、ぼくのもつ財産とオアシスの全権利を与える」という遺言を残して。

完全にゴールドロジャーやん!と思わずにはいられなかったが、なんにせよこの一言を追いかけるのが本作のストーリーという訳だ。「俺の財宝か?欲しけりゃくれてやる。探してみろ。この世の全てをそこに置いてきた」をみんなで探すのだ。

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とまあ簡単なあらすじはこんなもんなんだけど、本作の面白さはストーリーだけじゃない。むしろ、登場する沢山のアニメキャラや名場面のオマージュ。それが本作の一番の見どころだとぼくは睨んでいる。

何の前知識も持たずに見たぼくは、開始そうそうスクリーン全体に広がるマイクラの世界に興奮した。「え?これマイクラじゃね?」と思った瞬間、マイクラのロゴが画面にドーン!

「ほらやっぱマイクラやん!な!言ったやろ!」とぼくは鼻の穴をひくひく広げながら勝ち誇った。誰かに「え、違くね?」と言われたわけでもなければ、誰かと一緒に見てるわけですらなかったのだけど。

次に興奮したのは、みんな大好き「AKIRA」に登場する、金田のバイクスキンだ。我が国にあのバイクを見て興奮しない男はいないでしょ。

暴走族もみんなあのバイクにすればいい。そうすれば町の無法者から国内にいるメンズ全員に愛される族になれるだろうし、あのバイクじゃ暴走しちゃうのも仕方あるまいと警察が違反切符を切ることもなくなるだろう。

キャラだけじゃなく、こういったバイクやアイテムもオアシスの中ではスキンとして入手することができる(もちろん金田バイクは激レアスキン)。

そんな荒野行動とかフォートナイトみたいなゲーム要素の強い設定もたまらない。ぼくなら不二子ちゃんのピンクハーレーが良いな、コナン君のスケボーも良いなぁなんて考えてはニヤニヤした。

他にもデロリアンというバック・トゥ・ザ・フューチャーに出てくる車やジュラシックパークのレックス、キングコングのキングコングなど、様々な「君のこと知ってるー!」がレディ・プレイヤー1には登場する。それがもう鼻血がでちゃうほど面白いんです。

「お前が今ネタバレしたからもう楽しまれへんやんけ!」と思ったそこの君も安心してほしい。ぼくがここで語ったのは、映画開始15分程度のみを切り取ったものだ。

ウソみたいだろ。15分なんだぜ。これで。

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見てないひとはマジで見た方が良い。物語終盤なんか日本のアニメやゲームが主役級のシチュエーションでぶち込まれていて、それはもう股間がおかしくなるほど興奮する。

逆に、ここまで記事を読んだけど全く興味をそそられなかったひとは見なくていいと思う。アニメやゲームや映画にそもそも関心がないなら、そこまで楽しめる作品ではないかもしれない。アニメやゲームや映画に興味がないひとなんて、この世にいるのかは分からないけれど。

ダメ押しにもう一点、本作の見どころを伝えるなら、レディ・プレイヤー1はネット世界に没入する物語なのに、そのことに警鐘を鳴らす話でもあるってとこ。ネットの世界は良い。でも、そこで過ごすことだけが正しい人生なのか。そんなことも考えさせられる映画でした。

でもまあ一番興奮するのはやっぱりはじめに言った数々の登場人物や他作品のオマージュだ。

クリスマスの朝、枕元の箱を開けると大好きなキャラクターのおもちゃが大量に詰め込まれていた。そんな、少年の頃誰もが夢に抱いたようなドキドキ感。それがレディ・プレイヤー1にある一番の興奮だとぼくは思っている。

以上、BTSよりオタクカルチャーが好きな、とある午後の男の話でした。


最後に、これは完全に余談なんだけど、カニエウエストというアメリカのラッパーがAKIRAをモチーフにしたストロンガーという曲をリリースしている。

そのMVにでてくる「ガンバレ」の文字が、全部「ガソバレ」になっていて、AKIRAファンにとっては絶望しか生まれないトラウマ動画の存在を、本作を見たことにより、ふと思い出した。

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あとちょっと丁寧に調べたら回避できたやろ。

カッコいい歌なのに、残念である。


我に缶ビールを。