繰り返す日常にある、かけがえのない日常
カーテンの隙間から、定規で引いたような光が差し込んでいた。
そのせいで机に広がる何人かのノートは、まるでそれ自体が発光してるみたいに白く光っている。ああなるともう、ノートをとるたびに目がチカチカしそうだな。そんなことを考えていたら、授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
先生が出ていくと、さっきまでの静けさがウソのように教室は騒がしくなった。放課後ミスド行こう!と話す女子の音。今授業をしていた先生のモノマネをする男子の音。椅子を引きずる音。誰かが歩く音。カーテンを開ける音