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まちづくりをする不動産屋さんになるまで⑨

意識の変化で景色が変わる

独立起業を決心してからは、同じことをやっているのに見える景色が変わりました。これは不思議な感覚でした。

これからはこれらの仕事を全て一人でやることになるんだ、と営業しか知らない自分にとっては視野が広がりとても新鮮な日々が続きます。

それと同時にもっとはやくこの景色を見ていたかったとも思いました。

一度決めたら「やらない」という選択肢はなく、「どうやったらできるか。」しか考えない性格だからか、あまり不安にはなりませんでした。

判断を第三者に委ねるようなものではなく、すべて自分の意志で決められることだからなおさらです。

起業までにいかに経験値を増やすか

仕事内容に関しては不安定な職業ながらも「一生懸命やればなんとかなる」ということだけは身に付いていたので、独立してもむしろやりやすくなるだけだという気持ちでした。

仕事のやり方に関しても「新しいもの」や「知らないこと」に興味があったので、今だから言えますが「売上をあげる」ことより「経験値を増やす」ということの方が優先順位が高かったです。

これはなにもしなくてもある程度給料がもらえるという、恵まれた環境だったからできたこと。

私の思う固定給の唯一、良いところかもしれません。会社には大きな声では言えませんが…(汗)

そんな日々のおかげさまで、様々なお客様と取引してきましたし裁判や紛争、交渉も経験させてもらいました。

精神的につらいこともありましたが、ぶっ倒れるまではやり抜きました。何度か過労でダウンしたこともあります。

その時の経験は今でも生かされています。というか、その経験があるからこそ今があります。

フィロソフィ

「苦労は買ってでもしろ」とは良く言われたものですがこれは本当にそうだなと今では思います。

そんなこともあり、独立起業するための技術や知識、そして人脈と胆力は身に付いていたのかもしれません。

さらに当時の社長に進められた「稲盛和夫」さんの本を読みあさっていたので、「哲学をもつ」ということの大切さも身に付いていました。

勉強をする習慣、本を読む習慣をつくっておけたことは大きかったと思います。

そうして「自治会」をきっかけに本格的動き出した起業への道。

十分なお金はありませんでしたが、最低限の材料は揃ったところでいよいよ行動に出ます。

つづく

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石井亮英
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