地域活動と仕事
今日は仕事をしながら地域貢献活動にも挑戦している現状を少し振り返ってみます。
起業してから6年と7ヶ月。
すでに起業する前から「自治会長」はやっておりましたが、自分ですべてのスケジュールを管理できるようになってからは、業界の団体活動、商工会、JC、NPOといった一見、仕事とは直接関係のないように見える活動をはじめました。
誤解を恐れずに言うと、全て仕事(自分)のためです。しかしながら、周りからはそのような活動は「仕事しないでそんなことやって大丈夫?」「暇なの?」などよく言われ、私が「これも仕事です」といっても冗談と受け取られ笑われるだけでした。
実際、様々な会議で耳にするのは「仕事なんで休みます」という休む理由が多かったからかもしれません。銀行さんからも「地域貢献活動と仕事は両輪で進めるものです」という考え方は懐疑的に受け止められ、融資を受けるときも納得してというよりは、まあ条件はクリアしているからいいか、という感じでした。
自治会およびそれにからむ活動に関してはまだ起業する前で、会社員時代からやっていたもので、当時は順番がきたから仕方なくやっており、断れないから続けていたというのが恥ずかしながら正直なところです。
しかし、起業すると決めたときにいろいろと深く考えました。これからの時代、地域貢献活動なくして事業が成功するとはどうも思えませんでした。そして続けてきたことはプラスにしかならないのではと感じていました。それは、与えれば与えるほど返ってくるものがあるという経験をしていたからです。
この不動産業に限ってのことかもしれませんが、地域密着を謳いながら地域のことを知らないのは言行一致していませんし、お客様に対しても不親切です。
ある日お客様とお話をしていて、「こんなに地域のこと教えてくれる不動産屋さんは初めてです」と言われ、ハッとしました。「と、いいますと?」とついつい突っ込んで聞いてみると、「物件の説明」はしてくれるけどだいたい地域のことといえば「○○が近い」とか「○○がある」とか見れば分かることだけしか教えてもらってないと言います。
とくに大手の不動産屋さんでは多いのですが、確かにお店があるところと住んでいるところが離れていたり、その地域のことをよく知らない営業マンが少なからずいます。
知りようもないのかもしれませんが、その時私は自分がやってきているものは強みになると気がつきました。
果たしてそのスタイルは正しいかどうかと問われると、今はまだ分かりません。この6年とちょっとの期間だけのデータでいうと「正しい」と判断はしていますが、まだ挑戦、実験中です。
正直、経営が苦しいときも何度もあります。そのときは、「原因は仕事にかける時間」とも思いましたが、その苦難を乗り越えてこられているのも地域貢献活動での出会いやご縁だったりします。
大事なのはバランスです。地域の活動も「ただやってる」というだけではこの人に仕事を頼もうとは思わないでしょうし、むしろ人に見られることが多ければ多いほどちゃんとしていないといけません。
もう少し、売り上げがあがり安定してこないと実証はできませんが取引の件数、相談件数は年々増えてきていますので、体力が続く限りはこのスタイルでやっていきたいと思っています。
新型コロナウィルス感染症拡大予防のため、仕事以外の活動の予定が少なくなった今、ふと走り抜けてきた道を少し振り返ってみました。
動機善なりや 私心なかりしか
これからも自分の正しいと思う道を正しいと思うままに進んでいきたいと思います。