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不思議の国のアリス症候群
小さい頃、遠くにあるはずのものが急に膨張して大きくなってしまったり、逆に近くにあるはずのものを遥か遠くに感じたり、ということがありました。
調べてみると似たような経験をしている方は多く居るらしく、特に風邪をひいたとき等にそのような現象が起こった、という声が散見されました。
大きくなるにつれてこの「大きくなったり小さくなったり現象」はなくなりました。
しかしそれとは別に、以下のような、自分の時空間認知がおかしい、と感じるいくつかの現象は大人になっても続いています。
・何の前触れもなく、急に遠近感覚をなくす。目のピントが合わなくなる。すべてが平面的にべったりと見えて、ものの距離感が分からなくなる。これが起きるとき、階段やエスカレーターを降りることが難しくなる(それでも偶然これが起きたときにどうしても降りねばならないときは、手すりに寄り掛かるようにして、そろそろと降りている)。長くても30分ぐらいでおさまることが多い。
・同じように何の前触れもなく、周りが急に早送りになる。感覚としては、録画や録音を倍速で再生しているような感じ。この感覚が始まってしまうと、自分が字を書いているその手元までが早く動いているようで、ぎこちないような不自然なような焦るような感じがする。早送り現象は5分もすればおさまる。
皆少なからずこういうことがあるのだろうと思っていたら、そんなことはないようで、言葉で誰かに説明しても「貧血の一種?」のような感じで、中々伝わらず…(倒れるような感じではないんです)
大学生ぐらいのときはあまり起こらなくなっていたのですが、社会人になって手術をしたあたりから、また週に数回は起こるようになりました。神経かなんかの調子なのかな?
と思っていたのですが、先日いつも通っているクリニックの先生にたまたまこの話をすると
「不思議の国のアリス症候群の一種かな?」と言われました。
先生曰く、この「不思議の国のアリス症候群」というのは、多かれ少なかれ一定数の人が幼い頃にEBウイルスというものに感染し、それが原因で知覚現象に異変が生じることがある、というもののようです。
普通それは幼い頃だけのようですが、稀にそれが大人になっても続く人が居て、なぜそうなるのか原因は分かっていないらしいです。心配するようなものではないらしいのですが、時空間の知覚が敏感なのかもしれないね、と言われました。
世界仰天ニュースで取り上げられていたので名前だけは知っていて、でも自分のこの感覚がその一種だとは思いませんでした。人間の認知って不思議だなぁ…と思いました。