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【プロいく講義まとめ①】プロ育成ゼミ第1期〜三宅香帆さんと谷頭和希さんの文章講座を受けて
プロ育成ゼミ(通称プロいく)
こちらは、著書「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」が現在23万部超の大ヒット中である文芸評論家の三宅香帆さんと、東洋経済委オンラインをはじめ、執筆したWEB記事がたびたびインターネットでバズっている都市ジャーナリストの谷頭和希さんが開講しているライタースクールです。
この講座に、会場聴講生として通っていた私。書くことに対する理解が深まり、新たな発見が数多くあった講座だったので、内容を一部ピックアップしてまとめてみました(※有料講座ですが、キックオフミーティングにて講義のまとめや感想をnoteなどに書くことが推奨されています)。
プロいく第1期の講座申し込みは、配信を含めて既に終了していますが、次回以降に開催されるであろう講座の受講を考えていらっしゃる方の参考になれば幸いです。
また、プロいく同様サバービア・ラボ主催で、プロいくに続くスクールとして「音楽ライターゼミ」が現在申し込み受付中のようです。ご興味のある方はぜひ!
第1回
プロは書く前に何をしているのか
初回はテーマ設定や構成など、タイトルの通り、書く前にまず意識すべきことについての講義でした。
【三宅さん】
良いコンセプト=切り口を考える重要性
①ありきたりじゃない ②求められているもの が良いコンセプト=切り口である。前述の①②を満たすコンセプトの作るには、アンチテーゼ or 新しいものを2つ並べて新文脈をつくる or 別ジャンルの流行りを持ってくる の3つがある。
ジャンル選びの重要性
良いジャンルとは①需要が大きい ②供給が少ないジャンルである。また、良いジャンルじゃないと感じた際には切り口の需要と供給を意識すると良い。
【谷頭さん】
ジャンルを決める
「選択と集中」をせよ!自分をブランディングして、自身の強みを徹底的に活かす。
強みの決め方
世の中の「ニーズ」と、自身の「ウォンツ」を擦り合わせる。自身が書きたいものを、世間の読みたいものと上手く掛け合わせる。谷頭さんの場合、都市論×ビジネス(ex.東洋経済オンラインでの記事)でチェーンストアの空間的な解説→強みの誕生
ネタの考え方
大前提として、どれくらい「新しい切り口」を見つけられるか。また、受けるネタは「落札≒変化」と「ハウツー」が鉄板。
事前調査
〈資料集め〉 国会図書館でワード検索、タイトルに全て目を通して大まかな流れを掴む。
〈フィールドワーク〉 その場所についてのイメージのインストール。それまでのイメージとの「落差」を記録」写真を撮りまくる(世に出すかは別)。
〈インタビュー〉 仮説を持ち「こう思ったんですけどどうですか?」と投げかける(Yes/Noで答えられる質問)。
第2回
プロとアマチュアの文章の違いは何か
谷頭さんの「締切が“作品”を作る」という言葉に激しく納得した回。小説家の山内マリコさんも、以前トークショーで「締切が人を最もクリエイティブにする」と仰っていたことを思い出しました。
【谷頭さん】
「プロ」の文章とは、編集者の目が入った文章、誰かに「読まれる」意識のある文章のこと。常に読み手を意識する。
文章を書き始めるためのテクニック編
構成などを考えずにとりあえず書いてみる。喋ってみる。タイピング速度を上げる。Chat GPTを活用する。PC以外の書く手段を試してみる。
文章を書き始めるための心理編
執筆環境を変えてみる。書けそう!と思ったときに一気に書く。書くと決めた時間以外は全ての情報をシャットアウト。引用文献はうろ覚えで書く。締切が“作品”を作る。
推敲のポイント
推敲とは「切る」作業。丸太(初稿)を削って彫刻(改稿)にするイメージ。不必要な単語が一つも存在していない状態を目指す。
【三宅さん】
そもそも良い文章とは、「読みやすいこと」と「説得されること」が大切。
目次をつくる
読みやすさ=目次をつくることで生まれる。目次がつくれないと、何が言いたいかわからない文章になる。
スケジュールを立てる
修正できるバッファを持つことが大切。また、時間を空けて修正をすることで気がつくこともある。
設定力=一般論を使わない
自分の実感を語る。主語を大きくしない。
推敲 3回は修正する時間をつくる
①主語が大きい②文章が長い③クリシェは削除
上記3つは特に意識する。
その②に続きます!
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