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福島県の浜通り、富岡町の写真スタジオで11月8~10日に展覧会をします

展覧会までのあらまし

それまでの会社勤めを辞めてライフシフトした二人が、2022年から、それまで気になっていたけれど行く機会がなかった福島県の浜通り、その年にやっと常磐線が開通した地域に行くようになりました。東日本大震災と原発事故のため突然全町避難となって、そのまま10年を越えて主を失ったままの幼稚園、立ち入りを阻むバリケード、廃炉に向け歩み始めた原子力発電所の巨大な施設。一般の暮らしの場では見かけないそれらに息をのみましたが、避難解除となったエリアでは、いち早く操業を再開した釣り船に集う人々、田んぼだったところにバラの水耕栽培を始めた人、お堂を建て直して地域の人の集まる場をつくるお寺さん、千葉からやってきて震災から今までを語る語り部さんなど、いろんな人に出会いはじめました。海、川、田畑の光景にも出会いました。
もどかしさ、くやしさ、美しさ、楽しみな気持ち、、撮った写真に俳句を添えた作品は126点出来上がり「福島の 今を見てきた 聞いてきた」という展示会になりました。

展覧会のポスターです

いよいよ今週末となりました。「入場無料」です。多くの方のお越しをお待ちしています

これまでの展覧会と、今回の展覧会に寄せるおもい


東京を拠点にする私たちは、多くの人のいる東京でまず知ってもらおう、と昨年、震災記念の「つながる日」のある3月に展示をしました。
それから、現地で展示をしたいと思うようになり、福島県双葉郡の東日本大震災・電子力災害伝承館で展示をすることができました。日々、国中、世界中からのビジターが訪れるところです。そして今回、我々がもっとも多く訪れた富岡町で展覧会を開催します。伝統催事の「えびす講市」、「福祉まつり」「病院祭」「富岡文化芸術祭」などたくさんの行事が予定されている「富岡秋まつり」の時期に合わせて開くので、多くの方に立ち寄っていただきたいと思っています。
芸術的な写真が撮れたわけではないのですが、訪れた人が、日々の暮らしのなかで言葉にまでなっていない思いなどに気づいて、何か話したくなったりしたら嬉しいと思うのです。会場にいる私たちにでも、ご家族や友人とでも、お話していただければ、いえ、やはり見ていただくだけでも嬉しいです。お茶とお菓子を用意してお待ちしています。
そして、会場は写真スタジオですので、皆様に記念の一枚を撮っていただければ思い出になること間違いありません。




展示の始まった2023年以降も私たちは写真は撮っているのですが、まだ作品になっていません。さらに皆様と会話して、いろいろな出会いをして、新たな作品をお見せする機会もできたら嬉しいです。

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