世間とズレちゃうのはしょうがない
著者2人が対談形式で掛け合う。
東大に入ったのに臨床が嫌いで人間関係が面倒で解剖の道を歩む傍昆虫研究をする養老先生と、小学生の頃から図体がデカくてどこにも居場所がなかった伊集院。
世間というのを内側、外側、堀の上から見ることで、自分の立ち位置を確認したり、行きすぎないように気をつけたり、客観的に他人を捉えている。
お笑いなどは特に時代の流れというのが顕著で、昔は王道から外れた人がお笑いをやっていたのが、今では常識人の代表のようになっている。
自分から仕掛けた笑いに対して笑われるのは心地よいけれど、そうでないところでの笑いは気持ちが悪い。
都会にばかりいると人間が自然の一部であることを忘れてしまう。
昆虫でも動物でも予測できる反応などない。
子供がお荷物になっているのは、人間が都会に集中して多すぎるからに他ならない。
田舎に行って自然に触れていれば、身体的に程よく疲れて人恋しくなるもの。
終戦による戦中プロパガンダの崩壊を経験した人は、人の言葉なんてはなから信じていない。
全ての物事に変化があって当然で、100%予測できることなどないと分かっている。
だからこそAIの台頭にも動じないし、失業や貧困も怖くない。
今現在を生きていることが、何より大切なのである。
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