ベートーヴェンのささやき
「この“間”がなんとも魅力的!音のないところに音楽を感じるのって、なんだか至福…」
「君の国でいう余白の美、みたいなものにつうじるかも?」
「動機の緊張感とそのあとの歌謡的なフレーズのコントラストも絶妙だなぁ」
「ありがとう。こういうのを本能的に感じとってくれる人たちが、君の国にはたくさんいるんだろうね」
彼にそう言われながら、わたしは
ベートーヴェンのピアノソナタ第6番の第一楽章を
夢のような心持ちで弾いていたのでした。。
目が覚めて、それが本当に夢だとわかったあとも
耳の奥でピアノソナタ第6番がはっきりと鳴っていました。
あれ?…てことは、夢のなかでわたし
誰と話してたの?
考えることしばし、、
やはり、相手はあのベートーヴェンでした(笑)
40代くらいにみえたこともあってタメで話してしまった💦
肖像画とは違ってとても話しやすい雰囲気だったのです。
でも、そもそもなんでこんな会話になったのか、
心を落ち着かせつつ記憶を辿ってみると、、
彼が言い出した、こんなことがきっかけでした。
「最良の表現というのがあるとしたら、何だと思う?
それは、“君が君のままで在る”という
ステイタス(状態)のことをいうんだよ。
古典派の音楽語法は?とか、ドイツ的アプローチとは?
…なんてことに拘るよりも
君の感性で君らしく弾いてくれる方がいいし僕も嬉しい。
例えばこのソナタの冒頭。君ならどう感じる?」
、、、
なにやらすごい夢…いや、“新春対談”でした😅
目が覚めたあとも、しばし茫然…、、
「二流のラヴェルになる必要はない。
君は既に、一流のガーシュウィンなのだから」
教えを乞うガーシュウィンに
そう告げたラヴェルじゃないけど
ベートーヴェンも
「二流の“誰か”を目指すのはナンセンス。君は既に一流の“君”であることを知って、“君”を洗練させていくことこそが大切…だよね?わかるよね?
それをまわりの人にもっと伝えてくれたら、嬉しいなぁ」
…と、わたしにささやいて、去っていったのでした。
、、、
この【ベートーヴェンのささやき】を得るに至るまで
わたしのなかにちいさな葛藤がありました。
おそるおそるシェアできたらと思っています。
ゆる〜くお付き合いくださったら嬉しいです🙏
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