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5.姉妹に1つのひな人形

もうすぐ桃の節句、ひな祭りですね。
私も3姉妹なので、幼い頃は楽しみでワクワクしていました。
友達の家に行くと、大きなひな壇があって、わが家のおひなさまにはいない五人囃子(ばやし)や小物がたくさん飾られていて、夢中で眺めていたことを覚えています。
わが家のひな人形は男びなと女びな、三人官女と右大臣、左大臣の3段飾り。
ガラスケースに入っていて、一年中インテリアとして飾られています。
いつでも目に入るので子どもの頃は、おひなさまよりケーキ、ひなあられ!と花より団子状態でした。

けれど、大人になった今はおひなさまの分のひなあられを持って、人形を眺めに行きます。
ケースに付いているオルゴールは毎年、ひな祭りにだけネジを巻きます。
時の流れで壊れてしまい、とてもゆっくりと「うれしいひなまつり」のメロディーを奏でます。

姉が生まれる時に母が、女びなの冠にはきれいなビーズや飾りがぶら下がっている物がいいと、冠の形や顔のつくりなどにこだわって探しまわったひな人形。
残念ながら、思い通りの物は見つからなかったそうですが、顔の美しさが決め手になったそうです。
きれいなおひなさまを眺めながらこの話をするのが毎年の恒例になっています。

3姉妹だけれど、おひなさまは一つ。
私たち姉妹が生まれた時から、3人分の人生を見守ってくれている、とても大切な存在です。

昔から受け継がれる女の子のお祭り。
「健やかな成長」や「幸せ」などを祈り、ひな人形は事故や病気などの身代わりとして守ってくれると言われています。
手のかかる末っ子の私。おひなさまの仕事はまだまだ続きそうです。

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*「ライオンデイズ~いつも夢の近くに~」は2014年〜2017年に掲載されたものです。
文章は追記、修正している所もございます^^
記事は掲載当時の順番とは異なる事があります

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