こじらせシングルマザーが出来るまで③
ビビビッ!!!ときたんです。
前回で息子の父親『クレヨン野郎』のひねくれた性格をご紹介。
今回は私とクレヨン野郎の出会いについて語っていきたい。
若さを武器にできる23歳の春。先輩に誘われお花見という名の飲み会に参加することに。
仕事終わりで渋谷へと向かう途中、メールに入ってきたのは居酒屋の場所。もはや花見ですらない。
遅れて到着した座敷スタイルの居酒屋に5人の出来上がった大人たちが座っていた。
私の先輩 先輩の友達二人 先輩の彼氏 彼氏の後輩
ビビビッ!!!!!
ここでビビビッときた。
そう。ここにいた先輩の彼氏の後輩が8年前のクレヨン野郎である。
何がビビビなのかは今だ分からないが、クレヨン野郎を見たときに感じたのだ
〝あ。この人ヤバい。関わったら抜け出せなくなりそう〟
現に8年間抜け出せていないので、私の直感は正しかった。スピリチュアルな事は基本信じない性格だが、この時だけは変な確信をもっていた
初めて会って、「こんにちはー!!既婚者子持ちで別居してまーす」なんてバカみたいな挨拶をするやつはいない、この時の私はクレヨン野郎が既婚者だとは知らずに興味を持ってしまったわけである。
興味を持ったまま飲み会が始まった。
ちなみにこの飲み会の主催者は先輩とその彼氏である。のちに二人は授かり婚でゴールイン。
私の先輩は、仕事で疲れすぎた時に長いことボーっと壁を見つめていたら、壁のオーラが見えた!この壁のオーラの色は青色だよ!と言い出し、なんと返答すればいいのか。。。私を困らせる。
そんな発言が一度や二度ではない。言うことがいつもぶっとんでるので、心の奥底で『ブッとび子』と呼んでいる。
ブッとび子の彼氏は、ブッとび子の妊娠が発覚して結婚が決まったとたんに何故か次の当てもなく仕事を辞めた。今までもコロコロ仕事は変えていたらしい。
貯金なし。仕事なし。人脈なし。の三拍子がそろっているのに、何故かこの時代を生き抜いている。『なんとかなる男』である。
このブッとび子となんとかなる男夫婦と私達との関係は長い長いものになる。
話を戻して、飲み会は盛り上がりカラオケに行くことになった。まだまだ若い23歳。この時12時はまわっていた。
クレヨン野郎とはカラオケで意気投合。
私の直感は叫んでる
離れろ!離れろ!ヤバいぞ!!!
それでもクレヨン野郎の隣の席を、誰かに明け渡すことはなかった。
カラオケが終了し、解散することに。流れに身を任せていると一番近くに住んでいたなんとかなる男の家に先輩と私とクレヨン野郎の4人で泊まる事になった。
さぁここからが本番だ。
ワンルーム。先輩カップルはベットで寝ることに。私とクレヨン野郎はソファで寝ることになった。
その日がクレヨン野郎との初めての夜の営みとなる。
今考えれば、先輩カップルがいたのによく出来たな と感心する。後々、この事をブッとび子先輩に話した所、
「だからソファの上に置いてあった充電器が壊れてたのか!」
の一言だった。やはり思考がブッとんでいる。
クレヨン野郎は次の日誰よりも早く仕事に向かった。
もしやのワンナイト??
と思っていたら
その日の夜に電話がきた
「次に会う約束してなかったね。いつにしよっか」
私はこの一言に惚れたのかもしれない。
一見してみれば、普通の言葉だが、当時の私が知っている男はこの〝次に会う〟という行いに対して駆け引きをする奴ばかりだった。男は〝次に会う〟という約束を女の口から言わせて、自分が恋愛において優位に立ちたいものだと感じていた。
この一言でで何故か心が軽くなったのは事実だ
恋愛をスタートするのに駆け引きはいらない。
それを学んだ23歳。