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影響力を持つには #人生に効く昔話の処方箋

ビジネスでも、普段の生活でも

相手に対して影響力を持っていなければ、何も進まない。

グリム童話『ルンペルシュティルツヒェン』では

粉屋の娘が糸を紡いで金糸にしないと王様から殺されることになったのだが、小人が腕輪や首輪と交換で助ける。成功したら王様の妻になれる、と言われた三度目の糸紡ぎの時、交換する物がない娘は「最初に生まれた子をあげる」と小人に約束し、金の糸を紡いでもらい王様の妻となる。

娘が子どもを産むとすぐ小人がやって来たんだけど、嘆く娘を不憫に思い「3日の間に自分の名前を当てたら子どもを貰わない」というの。

娘は家来に世界中の珍しい名前を集めさせたけど、どれも当たらず、最終日に「森の奥で踊りながら、自分の名前を歌っていた小人」を家来が目撃。間一髪名前を当てて、当てられた小人は怒り心頭、自分で自分を真っ二つにしちゃったとさ、というお話。

「名前」って本当に大事なんだよね。「名前」には力があり、知られると支配されるという考えを持つ人たちも少なくない。

宮崎駿監督の『千と千尋』でも主人公は湯婆婆に「千尋」という名を取り上げられ「千」として、あちらの世界に拘束されてたよね。

インターネット黎明期には、匿名の発信が流行し、Facebookの台頭で実名が浸透、今メタバース時代の中で再び、国籍、性別、年齢も問わない匿名時代が始まっている。

本当の名前を知るのは、家族だけという時代も来るかもしれないね。

そんな時代だから?そんな時代でも変わらず?

名前、はやっぱり大切。

世界の自己啓発書の種本のような

カーネギー『人を動かす』には

相手の名前を呼ぶ、相手の名前を大切に扱うことが人の心を動かす、と書いてあるね。

影響力を持ちたい相手の名前、大切に扱ってみよう、大切に呼んでみよう。

きっと何かが変わるはず。

でも、、もし、、

相手が自分を真っ二つにしちゃったら

それもまた良し。

そいつは

ルンペルシュティルツヒェンさ。


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