壁を作らない #しあわせ自家発電力をつける習慣
子どもらとお喋りに花を咲かせていると通りかかった夫が「何?」と訊ねることがよくある。
説明する程のことじゃない、くだらない話が多いけれど、何で盛り上がっていたか説明する。たわいもなさ過ぎて、説明が面倒くさくても。
中学・高校時代、グループでのお喋りに近づくと話の輪に入りやすいように、今話している話題を簡潔に教えてくれる同級生が何人もいた。その気遣いは嬉しく、とてもかっこよく見えた。今も彼女たちの真似をし続けている。
最近、読書会で『タテ社会の人間関係』(中根千枝,2012)に、著者がアメリカ滞在中に見た中国人の「壁を作らない」マナーと壁を作りがちな日本人の文化ついて記されているのをコミュニティ仲間に教えてもらった。
大学で中国人の学者たちが三、四人で中国語で話し合っているところに、私たちが通りかかると、とくにその連中に用事があるのでもないのに、彼らはたちまち英語にきりかえるのがつねであった。少なくとも行動の上では、他の人々との間に壁をつくらないというマナーがある。無意識にも、また故意にも、壁のあることを示してしまう日本人とは対照的である。
教えてくれた仲間がこれを読んで、すぐに壁を取り払う行動をおこす様を見て、素敵でかっこいいと感じた。
彼女から
壁を作らないと
壁を作らない姿勢に共感する人が集まるのだということも教わった。
そういう仲間とゆるやかに繋がっていたい。
最近NHKの「映像の世紀ーベルリンの壁崩壊 宰相メルケルの誕生」という興味深い番組を観たばかりだったので、より強く感銘を受けたのかもしれない。
無意識に壁を作りがちな文化の中にいるからこそ
壁を作らない。
しあわせ自家発電力をつける習慣。