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組織の戦略や目標>個人の思い という社会通念に対して

戦略や目標の解像度をどこまで上げるか、という問題は、多くのマネージャーを悩ませている。

時には「そもそも戦略とか目標とかいらないのでは?」と思うこともあるが、あらゆる歴史を紐解いてみても、やっぱり組織で何かを成し遂げるために必要不可欠なようだ。
孫子がいまだにビジネスの教科書として扱われているのが何よりの証拠。

ただ、僕が思うこととしては、
・戦略や目標の解像度を上げ過ぎるのは無駄
・解像度上げるのではなく、“士気”を上げることが大事

今週組織のメンバーに、ひたすら「(仕事に対する)メンタリティー」について語ったが、やっぱりそれが一番大事というか、根底にあるべきものだと思う。
それがある上ではじめて、戦略や目標が意味を持つ。

世の中、メンタリティーが整ってないのに、戦略や目標ばかりが先行している組織が多すぎる。
思いがあるから、好奇心が生まれて、自発的に勉強したり、困難を突破しようと努力する。新しい価値というのはそこから生まれる。

どうやら日本の社会では、
組織の戦略や目標>個人の思い
というのが通念になっているようだ。
これは、なんとなく良さそうなことに見えるが、良さそうに見えるからこそ通念として伝染していく。価値創出の観点からすると、疫病でしかない。

新卒や中途で新しく加入した人の多くが、初心=強い思いを持っているが、いつの間にかそういう伝染に染まり、“普通の人”になっていく姿を今までたくさん見てきた。

もっと、自分を信じたら良い。そして自分が信じた人や会社と、意思を持って仕事をしていけば良い。
それを前提とした上で、組織の戦略や目標との合理性を図っていけば良い。

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