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金沢で、三大ミステリ作家のトークイベントを拝聴してきました!①

2023年7月16日に、百万石ビブリオバウム(石川県立図書館)で、開催されたトークイベント『三大ミステリ作家、鉄道ミステリを語る』に参加してきました!

 この記事はトークイベントと関連企画展示の感想を、備忘録としてまとめたものです。

日本一映える図書館。見た目だけでなく量と質も移住を考えるレベルで最高……。

 今回のトークイベントは、開催中の2つの企画展に絡めたイベントとして開催されました。
 また当日は、百万石ビブリオバウム開館1周年記念の日でもありましたので、三大ミステリ作家をお招きしての超豪華な祝賀イベントという側面もあったようです。
 まずは、関連企画からまとめていきます。

関連企画①特別展『鉄道タイムトラベル』

 関連企画の一つ目は、来年2024年春に北陸新幹線が石川県内全線開通するということで企画された特別展『鉄道タイムトラベル』。
 石川県の鉄道史をデータや写真から学べるパネル展示と、切符などの実際に使用されていた鉄道関連の資料や鉄道ミニチュア模型などのガラスケース内展示があり、図書館展示を超えて、小さな博物館になっていました。

2023年09月10日までの開催です。ぜひ!

 正面のエントランスホールから、鉄道展示が始まっていました。
鉄道好きの方はもちろん、全く鉄道に詳しくない私でも、こういった現物の展示には、その迫力におもわず見入ってしまいます。

鉄道詳しくなくても、普段見られないものを間近で見るとワクワクしますね!
こんなん、お子さんのテンション爆上がりじゃないですか。

 私は県外の人間ですが、ここには5度目の来館になります。これまで色んな展示やイベントを楽しませてもらってきましたが、今回は、展示の内容と三連休のナカ日だったこともあり、いつも以上にお子様連れのご家族が多い印象でした。
 涼しく開放的な空間で、楽しく学べて、思い出にもなる……そりゃ連休に家族で来たくなりますよね。(併設カフェや飲食スペースもあるし、トイレの数多くてキレイ、疲れた足を休めるための椅子も各所にあるのも、お子様連れに嬉しいポイントかと)

パネル解説の関連書籍がすぐ手に取って読めるのは、図書館ならではの嬉しいポイント!

 今回のイベントには、生まれも育ちも金沢っ子の友人がつきあってくれたので、その子に色々質問しながら展示を回れたのも有難かったです!
 私は16で二輪、18で車の免許をソッコー取ってしまったので、日常生活でも鉄道とあまり縁がなく、旅行も陸路で行ける範囲(青森とか山口とか)は車で移動するため長距離移動の際も縁がないという状態だったので、金沢駅すら食事以外の用事で利用したことがなく、知らないことだらけでした……。
 友人から、以前の金沢周辺の雰囲気と現在の金沢のことや、石川から東京へ遠征する際のルートやサンダーバードが無くなった後の選択肢など、地元ならではの視点からの話が展示を見ながら聞けました。

こうしてズラリと並んでいると、ミニチュア模型であっても、壮観です。

 模型などをキラキラした目で見ながら、お母さんに「この車両はね、○○でね!」など楽しそうに話す男の子の姿や、金沢駅が今の姿になった時のお祭り騒ぎを懐かしむ男女、能登を鉄道旅行した時の思い出を話すご高齢のご夫婦など、展示を見ている間、周りの方の楽しい会話も聞こえてきました。
 展示コーナーが常に笑顔に溢れていたのが印象的で、現地に足を運んで見る醍醐味が最大限に味わえる展示でした!

ペーパークラフトだけでなく、オリジナル駅名標も作れるとか!(展示期間の水木土のみ)

 ↑日曜だったので今回は何も作っていませんが、この体験コーナー、めっっちゃ面白いので、時間がある人はぜひ見学させてもらってください!
 (前回はオリジナルしおりを作っていただきました!)
 3DプリンターやUVプリンターが動いてるの、延々見てられる……。
 スタッフさんや学生さんが質問などにも対応してくださったり、制作工程のお話聞くのも楽しいのです(∩´∀`)∩ 

関連企画②『ミステリ作家たちの横顔展 in 金沢』

 この企画は、日本四大奇書の一角として知られる『匣の中の失楽』で有名な、ミステリ作家・竹本健治先生が企画された、ミステリファン垂涎の展示の石川出張版です。

コロナ禍で動けなかった期間もあったので、金沢開催、本当にありがとうございます!

 もともとは、2017年から年に一度11月に開催されていた「ミステリ作家トークショー&サイン会 in 佐賀」というイベントが、新型コロナの感染状況により中止となり、代替えイベントとして生まれた企画でした。
 2021年の開催では佐賀県内の巡回展示がされ、今年2023年4月末に福島での展示を終え、6月27日から石川県立図書館で開催されました。

2021年、呼びかけに応じて集まったという30名の作家一覧が、既に凄いパンチ力……。

 企画の内容は、竹本先生が有志を募り集めてくださった、作家たちの<落描き>の展示です。
 この<落描き>は、A4のサイズという条件以外の指定はなく、内容は自由で、詩やイラスト、構想メモなど、なんでもあり。この企画の為に用意したものでなくてもよく、日常のメモや学生時代のノートなどでもよいというものでした。
 <本業の片手間に用意できる気軽なもの>という参加作家への配慮と、<ここでしか見られない面白いもの>が両立したのが、この企画でいう<落描き>なのだと感じました。

展示物は写真NGなので、ぜひお近くの開催地で、実物をご覧ください!

 そんな、幅広く自由度の高い募集条件だったので、展示されていた<落描き>は多種多様で、少年時代から作家の才能の片鱗を窺わせる構想メモや、こんな才能もあるのか……!と驚かせてくれるイラストやSS、裏話を聞くレア感のある作品制作時のマインドマップやタイトル候補のメモ、などなど。
 
 展示を見ていくと、「いや、これは<作品>なのでは?」というガチな絵に「落書きとは?」ってなる中、ちゃんと(?)落書きレベルの図解があって「ふふっ」とほっこりさせてもらったりと、それほどミステリを読まないという友人も一緒に楽しんでくれて、普段、文学館で作家の草稿や書画を見るのとは違った楽しみ方ができました。
 なかでも、麻耶雄嵩先生のハリネズミのイラストが可愛くて印象的だったのですが、トークイベント内でも、以前から色紙などのグッズ化希望の声があるなど、その好評ぶりが触れられていました。

 作家の楽屋裏を覗くような気持になれる、楽しい展示でした!
 こちらの企画展は、金沢での開催は7月30日までですので、お急ぎください!

おまけ

 『鉄道タイムトラベル』の展示のひとつで、お子様が喜びそうなフォトスポット。

本来の趣旨から予想されなかったであろう、新たなミステリ聖地が爆誕w

 トークイベントでも触れられていましたが、こちらに竹本先生も乗車されたようですw
 その際のお三方のお写真がTwitterに上がっていたのですが、とってもいいお写真でした( *´艸`)
 期間中にミステリファンが3人そろったら真似して写真撮りたいですね。

 トークイベントの様子は、金沢で、三大ミステリ作家のトークイベントを拝聴してきました!② のほうで、後日まとめる予定です。

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