第一座右の銘
それは愛です
他には何もない
第二、第三?
そんなものはない
それは愛です
他には何もない
目を閉じていてもわかる
ひかりが喜々として肌を焦がす熱
時々涼しい風がくるのは
笹舟流した小川があるから
しかたがねぇなとふるまいを認めることが許しなら
「おまえは」しかたねぇなと受け容れるのが愛です
(あたしにとってはね)
ちょっとわらってくれたりしたら もうそれだけでいいんです
行為の打算を裁くのは苦手です
性質を読むのは得意でも
生きるために自分で色を選んで
咲くべきときにちゃんと咲く
むかしから花がすきなのは
きれいだからじゃなくてしたたかだから
それは愛です
他には何もない
おまけの如く生まれた身でも
「死ねよ」とぶたれたこの身でも
あたしはあたしを愛してやっと
この世に生まれた気がするからです