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実にいい幸せだ 幸せのお面屋のセリフについて考察

「おや、アナタ 
ずいぶん たくさんの人を
幸せにしてあげましたね
アナタの持っている お面には 
幸せがいっぱい詰まっている 

これは 実に いい 幸せだ 」

これは「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」において「幸せのお面屋」というキャラクターが、いろんな人の色んな悩みを解決し、鬼神の力を手に入れた末にラスボスを倒し、別れた際に発した言葉。

あまりにも月にいる子たち若い時には正直何も気に留めなかったけれど、歳を取ると色々と考えるようになった。

ニコニコ動画の実況者セピアさんも考察していたことだが、「良い幸せ」があるなら「悪い幸せ」もあるのではないかということ。

これがね、歳を取ると実は結構よく見るんですよね、「悪い幸せ」を。

この「悪い幸せ」が長期的な見方をしてるのか、短期的な見方をしているのか。はたまた「幸せのお面屋」が主人公「リンク」に対して主観で言ったのか、そこまではわからない。

でも確かに「良い幸せ」は存在する。これは当たり前のこと。
しかし逆に「悪い幸せ」も存在する。これがわからないか、気づくまで時間がかかる。

たとえば先日、妹が離婚した。数年前には幸せいっぱいで家族一同が泣き、子宝にも恵まれた。

一方で、なぜか自分は心から祝福ができなかった。
あの時はなんだろう、自分の家は地元ではそこそこ知られている名家で、後継がいないと噂をされる。

そんな中、30近くになって結婚できず、妹は結婚をした。焦りが生じた。自分は。人の祝福を素直に喜べない。

なんとなくこの時に「この結婚は素直に祝福できないものではないか?」と自分の中での第六感が感じていたのかもしれない。

そして結果、子宝には恵まれたものの、妹は離婚した。
結果論ではあるが、妹は「悪い幸せ」とも取れなくはない。

こういうケースは妹に限った話ではなく、どう見ても幸せじゃないのに幸せに見えるケースは一定数存在する。

未来への投資と考えてネットワークビジネスに搾取される若者。音楽業界はどんどん衰退していってるし食べていくのは不可能に近くなってきているのにまだ音楽を夢見て練習してる若者。

これらにとっては「悪い幸せ」ともいえるのでは、ないでしょうか。トラブルの元になるから言えないけど、正直そう考えている。

とはいえ芽が出る可能性はなくもない。だから一概に断定できない。だから「悪い幸せですね」と発言するのは最もタブーとされる発言だと思う。

でも実在するし珍しい話ではないな、と思った。

あなたの周りにも「悪い幸せ」を抱え込んでる人はいませんか?ギャンブル依存症だったり……盲目的に不倫をしたり。

そういう人たちって、止めることが難しいんですよね。だからある意味リンクが行ってきた「不幸な人を幸せにする」よりもよほど大変なことで。

ゲームって本当に人生みたいなもので、たまにこういうことを思い出す。いまはソシャゲスマホゲーばかりで深い発言や名言に触れることがどんどん少なくなっていったけど、これもれっきとした文学だと考えている。

今後、ゲームのセリフが文学の研究対象になる可能性が大いにある。だからこの記事を残しておくことにしました。

文学を若者に浸透させるならやはり漫画やゲームから解釈論を読み解くのが一番流行ると思うし、仮にも教授に今後の文学の未来を託されているから、学者にはなれないけど、最低限の仕事はしたいと思っている。

なにか論文のきっかけになれば幸いです。
将来的にはムジュラの仮面で自分で論文を発表したいな。

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