珈琲一杯から今の世界を知る
ここ数年
私が住む京都では
珈琲屋さんが急増している
仕事がある時は
だいたい同じエリアしかウロウロしないのだが
珈琲好きな私がお店選びに悩むことも
同じ店しか行けないヨ。なんてことにもならず
珈琲屋さんに困ったことがない
そんな先日
今年2月にオープンした小川珈琲境町錦店についに行ってきた!
オープン当初はもちろん混みまくってんでという噂しか聞かず
少し距離を置いておりましたが
平日は落ち着いてると聞きウキウキと行ってきました。
この店舗はサステナビリティに特化しており
環境に優しく「100年先も続く店」をコンセプトにされている
ネルドリップで淹れてくれるコーヒー
美味しかったな〜
て写真がもろサンドイッチメインですみません
ネル独特のまろやかさというか
尖がない感じが好き
また深入りを注文したからってのもあるけど
その味わいがダイレクトに感じられる
ぼんやりと時を過ごし
お会計を済ますと
コーヒーにまつわる道具が陳列されている
調理器具好きにはこの陳列模様がたまらんで
腰をギュンと曲げ
覗き込んでいると
定員さんがひとつづつ説明をしてくれた
実際に使用されているものを取り出して見せてくれたり
使い方の説明も
自宅のネルドリップの布がもう変えなきゃな〜な時期だったので
この機会に購入*
包装も無駄がなくて良い
入れ物を持ってくると
そこにコーヒーを入れてもらえテイクアウトもできるし
また量り売りで豆も購入できるのだとか
なんだか嬉しくて店を出ると
5年前くらい前珈琲屋さんについてバリスタの友人と話した記憶が蘇る
それは
”コーヒーって何を頼めば良いのか自分の好きな豆とか分からないけど
店員さんは結構塩対応だよね”
って話
あの頃はコーヒー=職人
みたいなイメージがあった
”シロウトが職人に質問なんてするべからず”
みたいな空気がなんとなくあって
でもそんな人たちは今の先駆けだから
浅煎りとかジャンジャンあって産地も銘柄も沢山あって
ズラーーーー!なんだけど
「知ってるやつは知ってるよ」で構えられると
買い手の私はナーバスになる。みたいな
まさしく茶道の世界がそこにはあった
”下手な質問はできまへん”的な
だから安定のスタバとかドトールとか選びがちに。w
本来なら自分がやってることって色んな人に知ってもらいたいっていう
活動理由もあるはずなのにそこを閉ざしちゃってるよね。
自分の、またお店のファンになるかもしれない超チャンス到来なのにさ。
て
そんな話を友人としてた
その後彼女は東京でコーヒーツアーを自分で開催し
色んな珈琲屋さんを巡って説明したりする不動産屋みたいな役割を担っていた
そんな過去の会話が蘇ってきて
ふと思う
今って全然違うよな。って
どのお店に行ってもとても丁寧だし
愛想も良く
ちゃんと接客してくれる
百貨店の受付嬢みたいな
高級ホテルのホテルマンみたいな
いやそれ以上かも
だって彼らは目の前で作ることはしない
その点珈琲屋さんで働くスタッフは
要望を聞き
提案をし
工程を見せ
提供する
そら好きになるわな〜〜〜〜←ドユコト
そんな入り口から出口まで
全てアシストしてくれたら
この人にまた会いに行こうって
この人の淹れたコーヒーまた飲み行こうってなる
珈琲に詳しい人が言ってた
「珈琲選びも時代とともに変化してきていて
今はこの人に淹れて欲しいって
コーヒーから人にシフトチェンジしてる」
って
何をするのかはまず前提にあって
その次に誰から提供されたいのか
誰から買いたいのか
誰の話を聞きたいのか
多様化してる今の社会に
まさしく必要なところ
それをコーヒーから教えてもらいました
デジタル化してる世界と
人とのつながりを密に感じる世界
陰陽のバランスはここにもくっきりと出来つつある
空へ進む道と
大地へ根づく道みたいな