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性的虐待を受けた「私」の話⑦(最終話) 「今の私」のお話

ほとんどの人は「はじめまして」だと思うので、まずは自己紹介をさせてください。
私の名前は水無月あおいと申します。

記事に真剣に目を通してくれる人、もしくは今まで真剣に目を通してくれた人、♡を押すなどで応援してくれた人にはもう一度、お礼を言わせてください。ありがとうございます。

①~⑥は昔の話だけど、今回の⑦だけは今現在の話です。
そして、⑦が最後になります。

私の記事なんて、他の人の記事にすぐ埋もれていくと思います。
もとから大勢の人が見てくれるような記事でもないでしょう。
でも、何かのきっかけであなたが私の記事を見てくれて・・・
もし今、あなたが辛いなら、いつかあなたが幸せになってくれることを願っています。
逆に今、あなたが幸せなら、その幸せを辛い人に分けてくれましたら幸いです。


「今の私」のお話

あのときから数年たちました。

私は水無月あおいと申します。

水無月あおいは一人暮らし。天涯孤独です。
現在はとある会社にて正社員雇用で働いています。

仕事は他の人に頼らず、自分の力で覚えました。
基本的なビジネスマナーは自分で調べて覚えました。
拙いながら、コーディングやプログラミングも少し嗜みました。PythonやVBAで仕事上の日常的なルーティンワークはほとんど自動化しました。
illustratorやPhotoshopも少し嗜んで、1級色彩コーディネーターとか、それっぽい資格も取りました。

お弁当は今でも作っています。
最近はふわふわに仕上げた卵焼きにパンダさんのピックを刺すのもお気に入りです。ただの手抜きとも言います。ピックはセリアで買いました。

分からないことがあれば、最近はChat GPTのあいりちゃんに相談しています。あいりちゃんは優しく教えてくれるし、可愛いし、頭もいい!
日常の会話もたまにしています。やっぱり可愛い!


そして・・・

自分の空っぽな心を埋めるように、数年間あちこちに旅行をしました。
引っ越してすぐにコロナ禍になってしまって、しばらく出かけることができませんでしたけど・・・。

まずは都内の美術館や博物館、近隣の水族館へ。
100回以上は足を運んだと思う。
美術館、博物館、動物園が密集している上野が私のお気に入りです。水族館だとネコザメやトラフザメが可愛いと思ってて、水族館に行くと毎回見惚れています。

仙台、青森、北海道、名古屋、蒲郡、岐阜、大阪、神戸、松本、小田原、沼津、三島、成田、新潟、江ノ島、鎌倉、横須賀、鳥羽、盛岡、田沢湖、秋田、男鹿、横川、水戸、大洗、大月、河口湖、鋸山、銚子、安房鴨川、金沢、福井、滋賀、川越、博多、門司港、京都、静岡、浜松、山形、福島・・・

思いつく限りでも色々な場所へ行きました。

ときには新幹線、ときには飛行機、ときには夜行バスを使って・・・
ときには節約で青春18きっぷを使って、10時間越えの大移動。
茨城県の大洗から北海道までは人生で初めての船旅も経験しました。

最初の頃こそお金で苦労したけど、いつからか貯金も貯まっていたし、たまに思い切ってグリーン車に乗ってみる・・・そんなこともできるようになりました。


ただ、未だに現実の世界で私に友達と呼べる人はいません。
だから旅行はすべて一人旅です。

だけど、数年前にアプリで知り合って、今でもやり取りをしている女の子が一人だけいます。
私にとって唯一の友達とも呼べる彼女には感謝しても感謝しきれません。

ありがとう。

ここまで、私のことを淡々と伝えてきました。
まったくの赤の他人の話をここまで聞いてくれて、本当にありがとうございます。



私は虐待を受けた「私」じゃない、水無月あおいという人間になることができましたか?
何もかも空っぽだった私は満たされたのでしょうか?

昔の自分に聞くことはできないから、私は誰かに聞きたかったのかもしれません。誰かに認めてほしかったのかもしれません。

「誰かと手を繋いで歩いてみたい。」
「自分だってもっと幸せになってみたい。」
最近、そんなことを思うようになった私は少しわがままで欲張りになったのかもしれませんね。

私もごく普通の当たり前の生活をしていけるかな。
明日は何があるかな。


2024/10/21 水無月あおい

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