見出し画像

つぶやき:HSS型と苦悩と積極的分離

真夜中モード:

HSS型HSPの人生において、苦悩を誘発する逆境的体験、悲劇的出来事との遭遇の有無、その量と質の深刻さが、分離に深く関わってくるだろう。理論を知らずに分離と統合を繰り返してきて、今高い段階にいる人もいるだろう。内的リソース量の個人差もある。多く持ってるほど分離は速やかなことだろう。
私にとって最初の分離が早かったのは、やはり子供時代の苦しみの影響が大きい。世界に対する絶望という苦悩のきっかけ自体は、個人的出来事より前だが、苦悩を深めたのは明らかに家庭環境による。

……思えば、ドンブロフスキ博士の積極的分離理論というものは、この苦悩を乗り越えてきた人たちにとってどれほど救いとなる理論だろうか。最近そんなことをよく思う。これから先の人生に意味を持たせてくれるのみならず、過去自分が選び取ってきた道、サバイバルの痛みをすべて肯定し、価値づけてくれるものではないか。これはすごいことではないか?

誰だって逆境的体験など避けたい。平穏な暮らしをしたい。でも避けられなかった人がいる。本当に多くいる。身に降りかかってきた不運はけれども、精神の飛躍のチャンスだったのだ。

日本でまだまだこの理論が知られていないことを残念に思う。例えば私がいなくなって二十年か三十年かくらい経てば、書籍もきちんと翻訳され、この日本でも理解が深まっているのだろうか。そしてACEを持つ、かつ苦悩を闘い乗り越えてきたHSS型HSPやHSPたちを救っているのだろうか? 

そしてHSS型の解説書であるこの本……。↓

原題は「thrill」(スリル)ですよ?
繊細な人に向けてのタイトルがこれですよ。

まさにHSS型にしかこの題が選ばれた意味、実感として伝わらないことだろう。いい加減人類の中で少ないHSS型HSPにACE、あるいは成長過程での精神的肉体的逆境体験が加わると、それは積極的分離を促す絶好の機会になるのだ。凄まじく苦しい体験ながらHSS型は上を見つけ、見つけたら最後もうそこへ向かう痛みを進んで背負い込み、ものすごい精神の馬力で跳躍するのだ。だからこそ、クーパー博士は本の中にこれを書いてくれたのだ。
もし死ぬまでこの理論に出会わなかったらと想像するとゾッとする。アーロン博士に引き続き、クーパー博士への想いがあふれてきてたまらない。痛みなくして得るものなしと、私たちに向けてはっきり書いてくれた博士にどれほど感謝してるか。

今苦しんでる最中の方、どうか負けないで。
私は生き延びてきたよ。上へ向かった。向かえた。想像力があなたの味方。好奇心が背中を押してくれる。利他心が己の精神を支えている母体だ。それが創造性というもの。勇気を作り出してくれる力だ。

お読み頂き誠にありがとうございます。お金は貴方にとって大切な人の健康や幸福のためにお使いください!貴方の幸せを願っています。