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現代文キーワード小テスト #2

高校生向けに昔作ったオリジナルのテストです。文章自体も手製で、本からの引用ではありません。今見ると、少し荒削りなところもありますが、昔作ったものを少しでも残しておくアーカイブ活動の一つとして全8回でアップしていきます。大人の方は昔を懐かしんで、そんな現代文のキーワードがあったと懐かしみ、現役の方々は知識を確かめるきっかけにしてもらえればと思います。なお、このシリーズは「数分でできる読書の下準備」シリーズと同じ日に投稿する予定なので合わせて、読んでもらえればと思います。

現代文キーワード小テスト2
問、次の各文の空所に当てはまる語を語群から選びなさい。

語群 

社会科学 帰納 中立性 因果 要素/機械 検証 パラダイムシフト 無機  演繹 分析

 科学と一口に言っても、人文科学や(    )や自然科学など多様に存在している。日本では、自然科学が絶対的な実学であり、人文科学なんてなんの役にも立たないもののように扱われているが、人文科学に存在する哲学は全ての科学の源流としての性格が強く、西洋では人文科学あっての自然科学なのである。自然科学の元は、タレスやピタゴラスなど科学哲学者の思想に基づく。彼らの思想は、自然現象に目的因が必ずあるとする、現代で言う原因と結果がある(  )に基づくと言っても過言ではない。実際、彼らは神への盲信へは懐疑的であり、自然を物質として捉えており、既に(   )論に基づいていたと言っても良い。近代科学では、同じ条件で行えばどこでも同じ結果という普遍性が重要視される。なぜなら、仮設を立てて(   )した結果を別の場所でも示せるからである。この方法は抽象的な観念を具体的な実例に当てはめる(   )的な証明である。一方で、具体的な例から抽象的な理論へと達することもあり、そのような証明は(   )と呼ばれる。しかし、科学の(  )が唱えられるように、科学、特に自然科学は常に危険性と隣り合わせである。例えば、革新的な発明は人々の観念を大きく転換させる(   )を起こすことができる。しかし、その使い方が人に悪影響を与えると酷く批判を受ける。昨今では医学という存在への恐怖も出現している。一見、人体の健康という良い思想に基づく学問と見なされているが、見方を変えれば、生命すらもの扱いする(  )的な思想に基づくとも言えるからだ。有機的なものであり、(   )の対象から外れていたものが、レントゲンなどによりまさにもののように扱われ始めたとも言える。


[解答]
 科学と一口に言っても、人文科学や(社会科学)や自然科学など多様に存在している。日本では、自然科学が絶対的な実学であり、人文科学なんてなんの役にも立たないもののように扱われているが、人文科学に存在する哲学は全ての科学の源流としての性格が強く、西洋では人文科学あっての自然科学なのである。自然科学の元は、タレスやピタゴラスなど科学哲学者の思想に基づく。彼らの思想は、自然現象に目的因が必ずあるとする、現代で言う原因と結果がある(因果)に基づくと言っても過言ではない。実際、彼らは神への盲信へは懐疑的であり、自然を物質として捉えており、既に(要素/機械)論に基づいていたと言っても良い。近代科学では、同じ条件で行えばどこでも同じ結果という普遍性が重要視される。なぜなら、仮設を立てて(検証)した結果を別の場所でも示せるからである。この方法は抽象的な観念を具体的な実例に当てはめる(演繹)的な証明である。一方で、具体的な例から抽象的な理論へと達することもあり、そのような証明は(帰納)と呼ばれる。しかし、科学の(中立性)が唱えられるように、科学、特に自然科学は常に危険性と隣り合わせである。例えば、革新的な発明は人々の観念を大きく転換させる(パラダイムシフト)を起こすことができる。しかし、その使い方が人に悪影響を与えると酷く批判を受ける。昨今では医学という存在への恐怖も出現している。一見、人体の健康という良い思想に基づく学問と見なされているが、見方を変えれば、生命すらもの扱いする(無機)的な思想に基づくとも言えるからだ。有機的なものであり、(分析)の対象から外れていたものが、レントゲンなどによりまさにもののように扱われ始めたとも言える。


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