2022年版 夏の読書10選 後半
こちらは後半の記事になるので、前半を読んでいない人は先に前半をご覧ください。後半は若干難しい本を取り上げてみました。読書好きな人ほどぜひ読んでほしい本です。
⑥三木清『人生論ノート』
高校生向けの哲学的な発想で人生論について書かれた本と言われて、長年筆頭に挙げられる本。章ごとに内容が分かれているため、読みたい章から読んで楽しめる本です。
⑦鷲田清一『ちぐはぐな身体』
鷲田清一の高校生向けの定番として良く『じぶん、この不思議な存在』が挙げられるが、今回紹介する本はファッション論、身体論に関する本です。哲学からファッションについて考えてみたいという人はぜひ読んでほしい一冊です。
⑧宮田登『妖怪の民俗学』
民俗学において、妖怪は柳田國男も対象としているように重要な研究対象となっています。その妖怪に関して、都市部における妖怪にスポットを当てた本であり、例も卑近なものが多く、実感を伴って楽しむことができます。
⑨岡潔『情緒と日本人』
数学者岡潔が書いた人生にまつわるエッセイを内容別に配列し直した集成のような本。短い文章が続き読みやすく、内容も意味深いものが多く考えさせられる一冊です。
⑩林望『イギリス観察辞典』
イギリス文化、生活も言えば最初に出てくる通常りんぼう先生のエッセイ集。タイトル通り、見出しの言葉があるものの、イギリスの文化や生活を楽しく学べるショートエッセイ集なので、読みたい項目から読んで楽しむことができます。
以上10冊です。今までの読書案内にはない、短いエッセイをまとめた作品を今回は多く取り上げてみました。ぜひちょっとだけでも読書したいというときに読んでもらえたらと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?