生物としての正しさ
先日あった勤務している小学校でのこと。清々しいポカポカのお天気。
みんな教室で大人しく座ってお勉強している時間なのに、抜け出して中庭で水遊びしたり、草花を摘んだりしている子が二人。二年生のAくんと4年生のBちゃん。
二人とも学校では有名人で、担任の先生から見たら言うことを聞かないし、友達とトラブルを起こす「困った子」達。「またあの子達」と眉をひそめられることもしばしば。
困っている担任の代わりに声をかけにいくと、本当に二人楽しそうに遊んでいる。ポカポカ天気が気持ちいい。風が爽やかに吹いている。
連れ戻しに行った私はそのすがたを見てふと思った。
こんな素敵な天気のなかで遊ぶ彼らは机に向かって勉強している子学校のきまりとしては、NOかもしれないけど、生物としては正解じやないかと。声をかけてしばらく見守ると、満足して彼らは教室に帰っていった。叱るどころかなんだか微笑ましかった。
子どもは本来自然とよく似合うなぁ。何か彼らに教えられた気持ちになった初夏の日のこと。
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