もっと旅で感動したい!-年齢は関係なかった-
旅行をするとき、私は結構、下調べをする。
ガイドブックや、Googleマップの口コミ、ブログやSNSをくまなく見て、旅行者たちがどんな場所でどんな体験をしているのかを読み込みながら、予定を詰めていくのが好きなのだ。
そうすると大体、間違いなく楽しめるしトラブルも少ない。
でも、最近ひとり旅をするようになって、ちょっと気が付いてきていることがある。
面白いことって、その時に出会った人や、お天気や、自分のモチベーションや、タイミングなど、色々な偶然が奇跡のように組み合わさって起こるものだということに。
そして、私にとってひとり旅で得るさまざまな感動は、誰かと一緒に旅している時とは「天と地との差」というほど違うのだ。
私は幼い頃から、人の目では世の中がどう見えているのかにとても興味があった。
特に私が知らないことをいっぱい知っている(であろう)人たちは、どんな思いで物事を捉え、その目にはどんなものがどんなふうに映っているんだろう、ということがすごく知りたかった。
だから、我が道をいく芸術家肌の人や自由な旅人なんかは大好きで、そういった人たちにくっついていったり、彼らが作った作品をたくさん見たり読んだりして、真似してみたりしていた。
でももう、人の目で見えるものが見たいなんて思わなくなった。
そんなのは、もったいないなって。
人の目で見てても仕方がないというか、自分の目で見たい。
全部自分の目で見て、自分で感じて、自分の中に取り込んでいきたいし、人の目を借りている暇がない、って思うようになった。
・・・さて、話は変わって、どの旅行ガイドのサイトを見ても、スリランカ旅行に最も適さない激しい雨季である10月。
どうしても行きたくなって、バンダラナイケ空港行きの飛行機のチケットを買ってしまった。
予定を立てるどころか、着いた日の宿しか予約もしておらず、とりあえず現地の友達にアーユルヴェーダドクターの家に連れて行ってもらう約束だけが唯一決まっている目的地。(ただし、連れて行ってもらえる日程は未定…)
着いた日の翌日は意外にも快晴。とりあえず予定なし。
観光客がいない海に近く、激安(19ドル)だから泊まってみたその宿は、オーナー家族がいつでもほどよく側にいてくれる環境で居心地が良く、朝ごはんも豪華だった。
少し心細かっただけに心に染みてすっかり元気が出て、宿の自転車を借りてサイクリングに出かけることに。
すると通りすがりの人たちが、すごい確率で笑顔で挨拶してくる。車の運転手も、立ち話しているおじさんも子供も、みんな「Good morning!」だって!
しかも立ち寄るビーチはどこも人がほとんどいなくて、とっても綺麗。
ビーチの帰り道に自転車でふらついていたら、その日はWorld Children Dayを祝う日だったようで、子供たちのダンスショーに突然さそわれて観客席に座らせてもらったり。
地元の人たちの笑顔と美しいビーチの景色が混ざって、「今回の旅のベスト体験は、ニゴンボの外れのサイクリングになることは間違いないな」と思った。
でも、この後まだまだベスト体験は増えていくのだけれど…
着いた翌日にもう、頭の中で何か大切なものが更新されたのを感じた。
10代や20代の頃に感じていた、新しい経験がビシビシと心に突き刺さる、あの感覚が同じ鮮やかさで迫ってくる。
このために生きていきたいとすら思ってしまう。
ちなみに、宿がすっかり気に入ったので延泊することにしたら2泊目は13ドルでした!お得…!
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