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【名言】「人は生きてきたように死んでいく」森鴎外の御孫、小堀鷗一郎先生

享年91歳の実父を自宅で看取ってもうすぐ四十九日
先日、新聞の対談記事に心奪われたので

記録として残させてください。

訪問診療医
小堀鷗一郎先生(85)

こぼり・おういちろう
1938年生まれ。東京大医学部卒。東京大病院や国立国際医療センターに外科医として勤務の後、定年退職後、埼玉県新座市で訪問医療を始められ、700人ほどの看取りに関わる医師。祖父は作家の森鷗外。

冒険家
三浦雄一郎さん(90)

みうら・ゆういちろう
言わずと知れた冒険家。70歳でエベレストに初登頂、75歳と80歳でも登頂に成功した、1932年生まれ(青森市)北海道獣医学部卒。

お二人「現役」として
医師と冒険家の対談は、超高齢社会に
「生と死」をそれぞれの視点で語られる深い内容だった。

深い内容と感じるのは、やはり父を見送ったばかりで
まだ、一日の大半父のことを思い出す日々だからと思うが…。

もし、在宅介護最中だったら、流し読みし、さほど気に留めていないはず。

父の旅立ちがあまりにも美しすぎて
かっこよすぎて
心の中で
(お父さん、ずるいよ。私じたばたできないよ)
何度も複雑な思いをつぶやいていたから
釘付けになったに違いない。

父の最後のカッコよさが
腑におちた。

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ここから、振り返り

2023年8月11日午前1時10分「老衰」
息を引き取る30分ほど前まで
かすかではあったが会話をし
父が右手を小さく振って
「寝てきて」
と促したので、すこし離れた間に

まっすぐな姿勢で
きちんと酸素チューブを鼻の上にあげ
胸に手を組んで
眠るように
安らかに
「行ってきます」と言わんばかりの
最後だった父。

とにかく
こだわりが強く
きちん、きちん、と
マイルールで生活することを
生きがいとしていた父。

寝たきりになってからも、
お気に入りの
Tシャツ・ステテコ・靴下
この姿。
介護をしやすいように工夫を施し
私なりに
父のこだわりを守ってきた。
靴下の上げ具合までこだわっていた(笑)

1960年以降60年以上書き続けていた一言日記
天気と体調と出来事、思いなど。

亡くなる1週間前まで書き綴っていた。
だんだんと力ない文字にはなっていたが
一生懸命に残していた。

父は生前言っていた
「こういうふうに、ていねいに、気持ちよく生活するのが好きなんだ」
と。

こんな父からどうして私のような
大雑把な娘が世に立たものか…(不思議)

こんな二人だから、ぶつかることも多々。
ぶつかっても、ぶつかっても、笑いあえる血のつながりのありがたさ。

とにかく、こだわりを持って生きることで
自分らしく生きた父だった。

話が脱線しそうなので、記事の内容に戻します。
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ここからは、記事の内容を
私の中に響いた部分と思いを
自分なりにまとめて書き残します。

小堀先生は、訪問診療の世界に入られ、高齢の先には死があり
「生と死のはざま」みたいなところで、看取りに関わってこられと言われます。
そんな中、
「まだできるというのが幻想だとして、
 実際に動けなくなった時の自分を想像できますか」と
90歳の三浦さんに問われます。

この時の三浦さんの返答が
なんとも若々しくて微笑ましいのです。

三浦さん「うーん、まだ想像できないですね」

(ほぼ寝たきりだった父と同じほどのお歳の三浦さんすごい!)

小堀先生は言われています。

「動けなくなったその時に何を考えるか。
  ボクの経験から言うと
 『生きてきたように死ぬ』のだと思います。」

まさしく、父はこだわりを大事に生きてたように
「生きてきたように死ぬ」ということだった。

これが、かっこよく・美しく感じたのだと。

この小堀先生に続いて
三浦さんは
「僕はいくつになっても再び富士山の頂上を目指したい、
 行きたいと思います。
 そして人生の喜びや楽しみを拾い集めながら生きていきたい」

なんとも素敵。
そして
「年を取ったからって諦める必要はない」
とも言われています。

今年2023年8月には90歳で
山岳用車いすを使いながら
約40人の仲間や家族のサポートを受け
お祭り騒ぎで山頂に到達された。
そんな三浦さんだから
並々ならぬ説得力

後頭部をガツンと殴られた気分。

三浦さんと父を並べて意見するのは
おこごましいのですが、
スケールは違えど
一人の人間として

小堀先生の
「死を前提に、最期は自分が大事だと思うことをする」
この言葉が染み渡ります。

父は、自分が大事だと思うことをしながら旅立ったことに
再び胸が熱くなった。

この新聞の記事が目に留まってから3日間
何度も何度も読み直し
掲載されていたQRコードから
お二人の対談Youtube動画を何度も拝見し
色んな思いが湧き出てきた。

このYoutube動画を共有したかったのですが、
【共同通信ヘッドラインニュース】チャンネルで
限定公開になっていたので、控えました。

自分の中に、大きな変化が。

私も
「大事なことを常に意識していたい」という思い。

父の四十九が明けた折には
密かにあたためていたプロジェクトを
本気で立ち上げようと
決意。

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実父在宅看取り後
燃え尽き症候群気味
こんな状況下
近い未来の自分にむけて
日記のように残していきます
頭の中の整理が得意ではないので
分野や時系列、整えることできませんが
とにかく残していきたいのです
あたたかく見守っていただけたら
嬉しく思います。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました- ̗̀ ( ˶'ᵕ'˶) ̖́-

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