バイトで人との関わりが好きな自分に気づいた話

私は最近、アルバイトを始めた。フリーランス4年目なのになんで??と思った方は、まずこちらの投稿を読んでほしい。

簡単にいうと契約終了が同時期に複数重なり、収入減少に対する強い不安感でメンタルがおかしくなってしまいそうだったからだ。取り返しがつかない段階へいく前にどうにかしないといけないと思い、選んだのがバイトだった。今のバイトは本業とも前職とも何も関係ない、接客業である。


面接や書類の手続きへ行ったときに店長や社員さんが良い人柄であることは知っていたが、私はそこまでバイト先に期待していなかった。

前職の経験から、実際に働き始めたときには暴言吐かれたり無視されたり、悪口言われたりするんだろうとそう思っていたから。研修は名ばかりで、実際は初めから何もわからない状態で放り出されるのだろうと思っていたから。


そして、勤務当日。職場について挨拶をすると「ミナさん(仮)!今日からよろしくね!」と温かく迎え入れてもらえた。私はそこからまず、意外だった。挨拶しても、ほぼ無視されるのが普通だと思っていたから。

実際に勤務を始めると、「まずは基本的な各業務の目的や内容を動画で確認してもらいます。それが一通り終わったらOJTで一つずつ教えます!」と言われ、初日は本当に座学で終了した。

その後の勤務からはOJTが始まったけれど、本当に1つずつだった。今日からしばらくはこの業務を重点的にやります、といって担当の人が常について教えてくれる。

もちろん、時間帯や曜日によってはめちゃくちゃ忙しくなるので担当の人が業務に入らないといけなくなるときもあるが、そのときには他の人に聞けば快く教えてもらえる環境だ。

そのおかげなのか、覚えが悪いと思っていた私でも教えてもらった業務は1~2日でだいたい身に付いていた。


私の中で一番意外なのが、まだ働き始めてからそんなに日が経っていないのに店長や社員さん、バイトやパートの方と普通に話せていること。雑談だってできるし、自然に笑えている。数年前までの私だったら、あり得ないことだ。

今日もバイトだったけれど、全然苦ではなかった。土曜日だったからものすごくバタバタしていて忙しかったけれど、店長や社員さん、バイトの先輩に聞きながら業務をこなしていくのがとても楽しく心地良く感じた。


前職を辞めるときに、"もう絶対に会社になど入らない""一人で進められる仕事をする"とそう固く決意した私だが、人と働くのもいいのかもしれないと初めて心が揺らいだ。

そして人間関係が良い職場なら、もしかしたら会社員でも楽しく働けるのかもしれないとそう思った。


文章を書いて伝える今の仕事は好きだから、今後もやめることはない。けれど、もしかしたら会社に入って働くかもしれない。それか、接客業とライターの2本柱で生きるかもしれない。


どうするかはまだわからないけれど、バイトを通じて私の中で凝り固まっていた考えがひっくり返り始めていることに私はほくほくしている。

バイトを始めてよかった。他者との関わりが好きであると気づかせてくれたバイト先に感謝して、明日からも頑張ろうと思ったそんな話。

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