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1人で暮らすもんじゃない



 昨日の出来事。

 夕方偏頭痛持ちの弟(東京住み)から「いつもと違う側の視野が欠けた(偏頭痛の前兆)」と電話が来て…
「最近頭痛専門の外来に行ってるから、新しい薬飲んで様子を見てみな」と私(北海道)は伝えた。

 だけど、夜中11時くらいに寝てたら電話が来た。起きてすぐいい感じはしなかった。
実際、かなり辛そうで「救急車呼ぼうかな…」と一言。会話もままならず、自分で救急車を呼べる状況でもないと。終始うなっていて聞いた質問も返ってこない。

どうしたらいいのか、看護師の私もどうしていいのか正直戸惑ったし、家族だから少し焦った。
 救急車を呼ぶには「119番」だけど、そしたら近くの消防署に電話がかかる。
近くの消防署から東京の消防署に救急要請をお願いしたけど、転送ができない、繋ぐことができないと……そうこうしているうちに、弟は嘔吐して楽になったから自分で救急車を呼べると言って電話を切った。

 幸い偏頭痛だったから、と言っても本人は死にそうなぐらい辛いんだけど。

 1人暮らしで近くに家族がいないとか、連絡をする人がいないとかだったらどうするんだろうってすごく疑問に思ったし、恐怖を感じた。


 昨日以外にも実体験から同じようなことを考えたことがあった。

 私も地元を出て学生会館に暮らしているとき。
 普段毎日連絡をとっている母親が私としばらく(半日くらい?)連絡を取れないことを心配して学生会館に問い合わせたけど「寝ている」と言われて、それでも音沙汰がないからもう一度見に行ってもらった。

 そしたら反応がないから救急車を呼ぶことになって、病院に運ばれれると…意識不明、肺炎で片肺機能しておらず、脳のMRIも真っ白。
 原因は100万人に1人くらいしか発症しないインスリノーマ。

 一命は取り留めたものの、ICUやHCUにお世話になった。「一生寝たきり」とか「性格が元に戻らないかもしれない」と言われていたが、幸い膵臓の良性腫瘍で手術ができて病気は完治した。


 私の命が助かったのも、
 「普段から連絡を取り合っていた家族がいたから」
 「学生会館だったから助けてくれる人も24時間常駐していたから」だった。

 そう考えると、本当に辛い時・具合が悪い時に近くにいる家族や友人の存在ってどれほど大きいいか。


 今の時代、近所との関係も薄くなって、単身世帯が多いですけど、

 現に1人暮らしの方々、
 もしも自分が助けてもらいたくても、苦しくても、
 SOSすら発信できない状況だったらどうしますか?

 家族と連絡はとていますか?
 そもそも電話番号とか、住所は登録してますか?
 近くに、何かあった時に頼りになる人はいますか?

 若い人だったらまだしも、高齢の人だったらどうするんだろうと不安になったり。

 助かる命も助からないと言ったら大袈裟だけど、
 辛い時苦しい時に近くにいる存在の人ってすごく大きいですよね。

 今は、個の時代だけど私はほんとに思います。
「だから家族が欲しい」
「だから結婚して子供を産んだ方がいい」って。

 私の場合は実体験で言えます。両親それから3人の兄弟には助けてもらいました。

 命も。

 従兄弟や叔父おば、友達にも入院中たくさん応援してもらったおかげで
 今こうして投稿できています。

 そしてできれば一人暮らしはしたくない。誰かと住んでた方が安心と思いました。


 もし独身で今は周囲に頼れる人がいたとしても、
 10年後、20年後、30年後その人は健康で、生きているとも限らない。
 兄弟がいたとしても遠方にいたら誰が助けてくれるのかって考えたら
 子供がいたらとても頼りになるし、助けてもらえるかもしれないですよね。

 家族がいる意味、家族がいることのありがたさ。考えさせられました。
 
 ほんと、「1人で暮らすもんじゃないわ〜」って心から思いました。

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