中島みゆきの思い出───あたしの歌声、得たものと失ったもの───

これはまったく気軽な、
わたしの思い出話です。



きのう土曜日の夜勤を耐え抜いて
きょう日曜日は朝帰り。



家に着いたらさっさと寝て、
疲れはてていたので
そのままずっと寝てるつもりだったけど。
なぜか夕方には起きられたので
今日もカラオケ屋さん行って録音✨✨✨
中島みゆきさんの曲を歌いましたー💖




中島みゆきさんには
じつはあたし、多大な恩義がありまして(笑)




えーと、
あたしが生まれつき宗教団体にいたことは
あたしの読者さんなら何度も聞かされてますよね!?




宗教団体というのは
おもに寄附とかお布施とか言って
お金を集めるのがお仕事だと
みなさん思っておられることでしょうけど。
(それで合ってますけど💦)
それとは別に、
いかにも宗教らしい、
修行というものも、
ありまして。




お葬式とか法事とかで
お坊さんが来てお経読むでしょ?
いかにもそれっぽい感じの独特の声で。
ウチの教団ではね、
信者は全員、
自分でお経を読むことになっていたので。
そして子どもには信教の自由は無いので。
あたしも子どもの頃からお経を音読してました。
自分で言うのもなんだけど
かなり綺麗な声だったと思います。




いまでこそ、
宗教団体と縁を切った話を誇らしげに語ってますけど。勧誘とお金集め以外のすべての修行をほんとうに熱心にやっていた時代もあってですね。
なのでお経を読む(音読する)なら、
ほぼプロの僧侶の声で読経できます。




基本、
お坊さんというのは男性ですけど。
女性の僧侶も居なくはなくて
(尼僧、と呼びます)。
女性の場合でも可能なかぎり低くて野太い声でお経を唱えることになっています。

そしてウチの教団では、

信者は全員、

自分でお経を読むルールだったので。

たしかに女の声には聞こえる、でも日常生活では絶対に使わないような低く響く声でお経を読む修行を、最盛期は1日8時間くらいやってましたからね✨✨✨




そのくらいの長時間になると
とにかく
いかに声を枯らさずに
『省エネルギーに』発声するかが
課題となり、
長時間お経を読む修行のために体得した
発声法のおかげで
当時から歌は上手かったし
カラオケだけは大絶賛✨✨✨
教団内の、ほとんど知らないような人からも、
カラオケにだけは誘われたりしてました。




発声パターンが完全に同じだったので。
お経を読む修行のおかげで
中島みゆきさんの曲だけは
ものすごく上手く、というか
本人そっくりに歌えたんですよ??!?




みゆきさんの声、
魔法使いのおばあさんのような野太い声ですよね。
あの感じを強調、というかちょっと誇張した感じの歌い方にすると、中島みゆき本人にそっくりだ!!!
って話になって。
それはそれは大絶賛✨✨✨



宗教団体で修行していた時代というのは、
わたしにとっては暗黒時代で、
まさしく黒歴史そのものなんですが。
だからあまり話題にはしたくないですけど。



でもこの、
中島みゆきさんのモノマネカラオケだけは
ちょっとだけ微笑むことのできる
心地よい思い出なのです💖














昨年の秋、
たしか9月下旬くらいに歌の練習を始めて、
あれから13ヶ月。
いまではYouTubeに自分の歌声をアップしている。



あのとき、まふまふ君の歌声を聴いて
(『それを愛と呼ぶだけ』)
あたしも歌いたいと思った。



自分のなかでは
理想の発声、
理想の歌声というがはっきりあって。
どうやらその声をほんとうに出せそうだとわかって
本気でハードトレーニングを積むこと10ヶ月。
7月下旬に1曲目をアップ、
晴れてあたしも
歌い手系ユーチューバーになった。



自分の理想の歌声を出すために。
10ヶ月かけて、
発声法、声の出し方から作り直した。
後悔はまったくしてないよ!?
文字どおり、これがあたしにとっての
『理想の歌声』ですから。



でもね。
かつて絶賛された
『尼僧スタイル』の野太い歌声で
きょう久しぶりに
中島みゆきを歌ってみようと思ったら。
その発声は、
もぅできなくなっていた。



声の出し方はもちろん、
じつはクスリを使って
身体の構造まで変えてしまったので。
あのときの歌声を出そうとしても、
もう二度と出せない。
あのときと同じ歌声を聴きたくても、
もう二度と聴くことはできない。


要らなくなったものを捨てて
ほしいものを手に入れた。
それはそのとおりなんだけどさ。
ちょっとだけせつない。



あの頃のあたしにとっては、
まったくありふれていた、
低く響く野太い歌声も
録音しとけばよかったね、、、、、、


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