『台湾自転車気儘旅 世界一屋台メシのうまい国へ』 石田ゆうすけ

私のいつかの「環島」のために、石田ゆうすけさんの『台湾自転車気儘旅 世界一屋台メシのうまい国へ』を読んだ。

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9日間で環島するサポートつきツアーがあり、最初はツアーに参加しようと思っていたのだけど、9日間毎日100km近く走るのは私には無理だなぁと思ったとき、一気に完走することが私の目的と目標ではないということに気がついた。
観光しながらおいしい物を食べながら、好きな映画やドラマのロケ地巡りをしながら、ゆっくり漕いでたら最終的に一周してた、というのが私のしたい「環島」なのである。
まだまだ学費のかかる子供を抱えるしがないサラリーマン(もどき)の身としては、ぶつ切り細切れ小分けの旅になってしまうのだけど。

環島関係のブログや書籍を探すと、ガッツリ環島(9日間くらいで一気に一挙に一周する系)が多くて、細切れな環島をしてる人ってあんまりいないのかも…と思っていたときに、『台湾自転車気儘旅 世界一屋台メシのうまい国へ』を見つけた。

思ったより(というかほどんど)自転車のことは書いておらず、かなりグルメ寄りな内容だった。
が、グルメだけではなく、人懐っこく台湾人と接し、日本人としては聞きづらいことをストレートに聞き、それに対する台湾人の反応を素直に描写していて、とても勉強になった。

著者によると、「自転車旅行は、走りはじめの二日目、三日目が最もつらいのだ(逆に言えば、それを過ぎるとたいしてつかれなくなる)」そうだ。
本当かなぁ? それなら私も9日間のツアーに参加しても大丈夫?
筆者が怪我(靭帯断裂)をしたくだりとか、清水断崖のくだりとかを読むと自転車初心者(環島をする予定の何年後もきっと技術的にはまだ初心者)の体力も気力も低下する一方のアラフィフが1人で走れるとは思えない。そうなるとツアー参加が安全かも…と心が揺らぐ。

でもね、ツアーに参加しちゃうと、この本に載ってるおいしそうなお店に立ち寄ることはできないし、ロケ地巡りもできない。
だからこそ、何年後かの環島のために、こうやってnoteにいろいろと調べたことを書き留めて準備してるんだった。
この本、10年前に出版されたので、載ってるお店の何軒かはもうないかもしれないけど。

ちなみに、私が行きたいロケ地は、
・新竹:九降風(九月に降る風)
・台中:花甲男孩轉大人
・彰化:那些年,我們一起追的女孩(あの頃、君を追いかけた)
・恆春:海角七號(海角七号 君想う、国境の南)
などなど。

石田ゆうすけさんは、世界9万5000km自転車ひとり旅シリーズで有名な人だったのね。
『行かずに死ねるか! 世界9万5000km自転車ひとり旅 』、『いちばん危険なトイレといちばんの星空 世界9万5000km自転車ひとり旅〈2〉』、『洗面器でヤギごはん 世界9万5000km 自転車ひとり旅III』も読まなきゃ!

公開日:2020年3月14日


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