縦スク文庫|「ブルーアワー(僕の物語)」 ミムコ
※こちらの作品は私の過去記事を「縦スク文庫」として制作したものです。背景イラストは次男作。
「縦スク文庫」とは
スマホでさらっと読めて、美しい。
ミムコが提案する、新しい本のカタチです。
これから少しずつ流行るといいな、なんて思っています。
あとがき
これは、文字の読み書きが困難な、うちの次男のお話です。
彼は発達障害と合わせて学習障害もあり、小学校に入学した時はトラブル続きで、親子で本当に辛い日々を過ごしていました。
多くのクラスメイトが軽々とこなす学習プリントやテストはできるはずもなく、できないことが辛くてプリント類や教科書を破いたり。友達からからかわれていると感じて、机の下に引きこもったり。
担任の先生から届く連絡帳には、できないことや起こしたトラブルを羅列される日々が続き、かなり参っていました。
「自分なんか死んだ方がいいんだ」と言う彼の言葉に涙を流したことも一度や二度ではありません。
これはそんな日々の中のお話です。
ひとつのことを延々と悩み続けることがあまりない彼は、辛い時、楽しい時、思ったことをそのまま態度や言葉にします。そんな時に本質を貫くような言葉をポンと出してくるその感性や言葉にはいつもハッとさせられるのです。
ちなみに現在は、特別支援を受けたり、通院して薬の服用を始めたりなどしているほか、宿題内容を配慮してもらったり、理解を得ているクラスメイトに助けてもらうなどして、無理せずそれなりに学校生活を楽しんでいます。