夢だけ見て走り抜けた20代が終わる
そんなふうに思う時がある。
ミモザ、齢24歳。
既に30代の気分である。
たまたま配属されたチームの平均年齢が高く、既婚者子持ちの方も多い。
何となく、若いねぇと言われることが増えたように感じる。
1番リアクションに困る一言なのだけれど。
25歳で結婚したいなぁと言っていた昔の友達の顔を思い出す。
あの頃は今よりも結婚が当たり前だったように思う。女は家庭に入る、という思想が今よりも強かっただろう。
私も夢だけ見ていたのかもしれない。
頑張っただけでは報われないこともあったのだけれど、それでも周りの大人たちに救われていた。
私のことを支え、応援してくれる人達のおかげで、私の未来は私の意識しないところで守られていた。
誰かの人生の脇役になりたい、ただそう願っていた青い私がいた。
昔は誰かのためにと色々な人の人生に触れながら、自分のステージを誰よりも大切に守っていた。
実はそのステージを支えていたのは、脇役となってくれた方々であると今なら気づけるのに。
脈略のない話を書いてしまった。
私も大人になって、機嫌が悪くても相手のことが嫌いでも、仕事だからという理由で上手く立ち回り、誰に対しても平等に接しなければならないと感じている。
考えが大人になったというより、大人にならなければ自分の身を守れないような環境に置かれただけである。
何歳になっても夢は語れる。
挑戦するのに遅すぎるなんていうことはない。
けれど何故か壁はどんどん高くなり、応援してくれる人も減ってきたように感じている。
誰かに見放されたわけでもなく知り合いが急に減った訳でもないのに、なんだか自分はここにいなくてもいいんじゃないのか、と思う。
自分はどうせ嫌われている、とかマイナス思考になっているわけではなく、周りの意見や流れに関わらず 自分の意思と行動で進んでいかなければ、もはや自分のステージからも落ちてしまうような気がしているのだ。
私は私が描いた昔の夢に苦しめられながら、今も夢を手放せないままである。
そしてそれを追いかけ続けられる自分に、若さを感じているのである。
少し嫌な若さを。
若さを感じるというのは自分への甘えのような気がするときがある。
何気なくマネージャーに「初心を忘れず頑張ります」と言ってしまった。
初心とはなんだろうか、まっすぐ夢だけ追いかけていた自分が持てていた、心なのだろうか。