見出し画像

海を見ると死にたくなる⑪/社会人1年目日記〜推しと結婚と友情〜


推しは推せる時に推せ、という言葉が未だかつて無いほど自分に刺さっている。



わずかだけれど、東海オンエアに関する記事のアクセスが伸びた。嬉しくなかった。むしろ良くない意味で注目されていて、悲しかった。


自分でも馬鹿だなあと思うけれど、動画をどんな気持ちで見たらいいか分からなくなったし、仕事から疲れて帰ってきたときの楽しみはなくなった。



何か面白いことないかなぁ、と探すようになった。家にあるグッズを見て悲しくなった。スマホケースにもLINEの着せ替えにも、スマホのキーボードにも、社員証にさえ散りばめられている東海オンエアの片鱗を見て、自分の中で処理しきれないものが残っていることを感じる。



当たり前にあげられていた週6本の動画。10周年記念イベント。メンバー達がわちゃわちゃしているだけで幸せだった。
6人の幸せを、ただ祈るだけの日々である。









久しぶりに会った先輩に、2人目の子供が生まれると言われた。
久しぶりに会った先輩に、婚約したと言われた。
久しぶりに会った友達が、結婚できないのが心配で彼氏と別れられない、好きでもないのに、と言っていた。
久しぶりに会った友達が、結婚したいし普通の幸せが欲しいのに、そんなビジョンさえ見えない自分に嫌気がさす、と言っていた。





最近嫌でも結婚というワードが自分に付きまとうようになってきた。そんな幸せをいらないと言えば言うほど、周りに稀有な目で見られるような気がした。


子供を産んで、自分以外の人のために自分の人生の時間を捧げたくないと言ったら、うっすら相手から軽蔑の念が感じ取れた。


幸せになるために必要なものの中に、誰かと一生を約束して、誰かと新しい家族を作って、誰かと暮らす、というものがどう頑張っても含まれない。



30代後半で独身の男性が「残り物」と言われているのを聞いて、世の中には「結婚できない人もいるけど、結婚したくない人がいる」という考えがまだまだ浸透していないのだろうな、と思ってしまった。



結婚していないオジサン上司より、普通に結婚していて普通に家庭のある男性の上司がいいという友達の言葉に、確かにそれはそうかもしれないなと思ってしまった自分に嫌気がさした。




家庭を持つ、一生誰かを支える、守るべきものがある.....それだけで偉いなんていうふうには思いたくないなぁと、心から思った。






話が変わる。



結婚式に呼んでもらえるというのはとてもありがたいことだけれど、お金がかかるなぁという悩みはある。自分はお金を返してもらうことは無いのだなぁと思うし、なんで呼ばれたんだろうと疑念が消えない時もある。



結婚はタイミングで、1番好きな人と結婚しない人もいる。喧嘩ばかりで後悔している人もいる。

結婚式にお金をかけない人だっている。



そして何より、結婚式に呼ぶ友だちを決めるというのはすごく難しい作業のような気がしている。
新郎と一生を誓う儀式の中で、そこに呼んだ友達とも、一生の関係を誓わなければいけないような気がしている。


大人になったらもう新しい友達なんてそうそうできないし、昔の友達とはどんどん疎遠になっていくし、会うための努力をしないと続かないように思う。

そんな中で、多くの人が一生に一度しかしないであろう結婚式に呼ぶ人を選ぶというのは難しい作業だし、選ばれた側となる自分にも責任の一端があるように感じてしまう。




友達は大事だし、人との縁は大事にした方が良い。尊敬できる人が多かったら素敵だろう。

頭ではそう分かっているのに、難しいものである。ふとした時に要らないなと思う人間関係を、勢いだけで捨ててしまわないための努力をしないといけない。




言いたいことが分からなくなってきたけれど、そろそろ会社に着いてしまう。

月曜の朝、「しにたい」と書いて「しあわせになりたい」と読む。