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和太鼓でこれからやってみたいこと。

突然ですが

和太鼓やってます。

多分12年くらいかな。

毎週毎週、仕事が終わってから3時間

練習に行っています。

それでもう気が付けば12年って

そんなに経ったんだって感じ。


最近は、舞台がありません。

いろんなイベントが自粛中。

練習場所だって

ワクチン接種会場として抑えられて

いつになったら使えるのか。

練習は各自。

そんな中ではありますが

太鼓チームを作りたいなあって思っています。

それも、40代以上で男前にかっこよく叩きたい人たちのチーム

身体も心もしなやかにして楽しく生きるための和太鼓に。


男前にかっこよく、となると

身体が問われます。

おなかがポッコリ、体の軸も決まらない、

良い姿勢ができない、ではかっこよくなれない。

最初は、体の使い方から。

立ち方、構え方、丹田を意識する、呼吸、目線など。

そういう要素をきちんとやろうとする人たちとやりたい。

そこを意識しないとするでは大違い。

太鼓をたたかなくても構えただけで差が出ます。

「気」だと思います。


「太鼓を叩く」のは本当に楽しい。

だから、すぐに曲を叩きたがったりします。

でもまず、気を下ろして深呼吸して姿勢から。。。

アタマで考えなくても、すっとその姿勢に入れるように。

「気」を集中できるような体と意識に。


姿勢が定まって「気」を感じられないままに

太鼓を叩き始めると

「叩く」ことに必死になってしまう。

太鼓は叩くものではない、というのが私の考えです。

リズムを打てれば叩ける、というものでもない。

精神的なものがかなり加わって

かっこいい、人の心に響く太鼓となります。


この考え方は誰かに習ったり教わったものではなく

12年続けて来て、そうだ、と私が確信したことなので

プロの太鼓打ちの方から、違う、と言われるかもですが?


太鼓は「叩く」ものでないなら?

私は「響かせる」ものだと思います。

和太鼓は、大木の幹の一部をくり抜いて作られています。

木を貼り合わせた太鼓もありますが(かなり安価となります)

神社などに置かれているような古い太鼓は

すべてくり抜き太鼓。

音が全然違います。

その木の幹をくり抜いた太鼓に

牛の革を張ったのが和太鼓です。


木の命と、牛の命。

神事に使われていたようなものですから。

私はそんなものを自然と感じているのかもしれません。

男性でありがちなのは

力任せに太鼓を叩きつける、

私は太鼓がかわいそうだからやめて!と言います。

太鼓はくり抜いて筒状になっています。

管楽器などでもそうですが

筒になっているのは

音がその間を抜けて響くため。

なので、響かせてあげよう、と思うのです。

叩きつけるものではない。


フルートやトランペットだって

強い息で鳴らすものではないはず。たぶん。

息の強さや入れ方も加減して

その楽器が一番いい音を出せるように

「奏でる」ものでしょう。同じことだと思います。


和太鼓は楽器でありながら武道にも近い部分もあります。

もともと、島流しに遭った戦に負けた武士たちが

いつか仇を討つために

太鼓のばちを持って訓練に励んだのが

良く知られている八丈太鼓や三宅太鼓。

刀を振っていると、仇討ちをもくろんでいることがバレるので

刀をバチに持ち替えて。


武士たちが

力任せに刀を振るはずがないですよね。

武術や体を使った何かをしている人なら

お分かりいただけるかと思いますが、

力を抜くことが最大の力強さにつながる。

呼吸、目線、軸、力の抜け具合、、、難しいことです。

形ではないから。

形を真似て、リズム通り音を出すのは割と簡単でも

その形ではない所がすごく重要で

かっこよさもそこで決まると思います。


私が所属するチームは素人集団だし

私もそんなに技術があるわけではないけど

実は、その見えない部分は逆に

技術がなくてもできる部分だと思っています。

そしてそこがすごく充実していて

見る人の息を飲ませるような太鼓チームができたらいいなあ!と

思うのです。


いったん身についてしまった叩き方は

後で修正が難しい。

クセってその人が本気で取り組まないと取れませんよね。


なので、最初に体の使い方や姿勢を

身に着けてもらいたいと思うのです。

なので、和太鼓を叩けるようになる、ということと並行して

身体の使い方がうまくなって、

最小限の力で最大限の音も出せるようになる。

女性であっても、男性以上に力強い演奏になる人もいます。


そして、太鼓は響かせる。

叩きつけない、と言うと、今度は力をぬいて

ぼ~~~ん、ってなりそうですが

それも違う。

革がしっかり張っている太鼓は

きちんと叩けばいい音で響くのです。

叩きつけると、音が割れます。


そう言ったことに気づいたのがこの2,3年。

私も10年超えてやっと

そんな風に理解してきたのかもと思います。

私の担当は「締め太鼓」です。

全体の演奏を引っ張り、リズムを作ります。

締め太鼓が狂うと

全体がバラバラになります。

なので、かなり神経を使ってリズムを刻んでいます。

太鼓を叩いているのですが、

職人になったように、

同じ粒の音符を紡ぎ続けるという感じ。


そこに安心して宮太鼓や大胴太鼓がのっかって

ダイナミックにおおらかに叩けるようにと願いながら。


そう、願いながら打ってる、そんな感じがしています。


こんなことを話して理解してもらえるチームを

改めて作りたいなと思っています。


とはいえ、難しいことばかり言って敷居を高くしたいわけではない。

楽しくなければ。

和太鼓を叩くと、体の芯に音が響いて

本当に気持ちが良いのです。

その楽しさを感じて

たくさんの人に味わってもらいたい。

すごくうまくなくても

全身で太鼓の楽しさを感じて表現できればと思います。


そんな練習を重ねた仲間で

例えば、世界から招かれるようなチームの方が

指導に来てくれたり

いつか、海外から招かれて

エッフェル塔をバックに叩けたりして

さらに楽しく、ワクワクして太鼓LIFEを送れたら

どんなにかいいだろう!!

と妄想しています。


そんなチームをどうやって作るのか。

太鼓はどうするのか。

どこで練習するのか。

など、何もわかりませんが

私の望みとしてここに書いておこうと思います。


もう少し細かい望みをまた

書いていきます。

太鼓のことを書き出すと長くなってしまいました。

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