実はメンターなオットについて
わたしのnoteにしょっちゅう登場するオットについて書いてみる。
サラリーマン歴33年のふつうのおっちゃんです。
仕事帰りに駅で待ち合わせすると
黒っぽいスーツに眼鏡かけてPCが入ったバッグをかけている
白髪交じりの170cmのおじさんであふれかえっていて(笑)
ミニオンみたいにいっぱい似たような人がいて
見つけるのが困難なひと。
そう言うと、嬉しそうに笑うひと。(ふつう、イヤじゃない?)
若いころは
私を置いて、一人旅によく出かけていた。
ヒッチハイクで日本を周るとか、
イスラエルやトルコで
現地の人の家に泊めてもらったりその家のお商売を手伝ったり。
あの頃って携帯とかないから、
出て行ったら向こうから連絡来るまでどこにいるのかわからない。
イスラエルで街を歩いていたら
隣の通りで銃撃戦の音がして、
目の前に30cm四方くらいのブロックが落ちて来た
というのが自慢の悪運強いひと。
半年間イギリスに留学する、と出て行って
急に帰る、と連絡がきた。
まだ3か月しかたってないのにどうしたのか?と思って
空港に迎えに行ったら
「会いたかったから帰って来た」って。。。はずかし(笑)
そうそう、17歳の誕生日の学校帰り
いつものあぜ道を歩いているとき
突然パーン!!と音がして
そこからあと16個のクラッカーを鳴らし続けたひと。
誰もいないけど、びっくりして周りを見回したわたし。
まだ付き合ってなかったよな。
そんなことする変わったひと。
さすがに55個は鳴らしてくれない。
子どもの学校の保護者の集会では
いつも寝ていて
担任の先生から(子供の担任からです)
「ケンジくん、起きてください」って言われて笑われた。
なぜか、周りの人みんな
彼のことを「ケンちゃん」「ケンジくん」と呼ぶ。
飲んだくれてよく街のすみっこで転がってて
ついにパトカーで搬送され
夜中の2時に
「警察です。ご主人をお預かりしています。
あ、心配しないでくださいね。何も悪いことされてないです。
酔っぱらって街中で寝ておられたので保護しました。」って。。。
若いうちは、
なんとかかんとか、べろんべろんで帰還していたけど
50もなって警察に世話になるな!
「お迎えに来られますか?」と警官。
「いえ、明日も仕事なんで無理です」と私。
「では、ベンチでおとなしく寝ておられますので、
起きられたら帰ってもらいますね。ご安心ください。」と
どこまでも優しい警察の方。
私は、しょっちゅう酔っぱらって帰るオットから
「今日はここで電車がなくなったから来てくれ」と
「ここってどこやねん~~~!!って地図で探しては
子どもたちが寝た後迎えに出かけていたけど
いい加減、迎えに行くのをやめたらこのありさま。
あきれ果てていた私に娘が
「お父さんなあ、帰ってきて、
警察ってええなあ。暖かいしタダやしって言うてたで」とにやにや。
もう、言葉がない。。。
ほんまに、コロナさまさま。
まっすぐ家に帰ってくるようになりまして。
我が家は本当に安泰です。
そんなオットですが
私にとっては人生のメンターでもある。
本を読むのは好きだけど
私みたいにセミナー言ったり学校通ったりしなくても
「わかっている人」です。
子どもみたいに本音で生きているから
いろいろやらかしても
罪悪感とか、卑下する気持ちとかなく、
誰かを怒らせたとしても
「悪かったと思ったらすぐ謝る。ごめん!!って言う。」と。
言えるんだ~~~あっさりと。
「言い合いみたいになっても、そういう人間関係の熱さが好きや」と。
自分を完全に許可することがいまだ課題の私にとって
この人は軽くそこを超越しているので
私はオットの前では「えげつない」自分であっても
さらけ出せるようになった。30年以上かかったけど。
どんな私でも驚きもしないでいるから
本気で安心して生きられるようになった。
この人との出会いは
かっこつけてない、取り繕ってない、本当の自分と出会いたい!
どんな自分にもいいよって言ってあげたい!と願ってもできなかった私の
殻を破るための出会いだったのかも。
殻の外では自由奔放に生きているこの人がいるけど
私が自分から殻を破るまで外からつついては来ない人なので
私は殻に開けた穴からこの人を迷惑そうに見たり
そろそろと殻を破ってカリメロ状態で
この子供っぽい人のお世話をしているつもりだったけど
実はこの人がいたからこそ
やっと殻を脱いで自分自身になれたのだなと思う。
カリメロ↓(懐かしい)