みもざ

はまったものたちへの溢れる思いを語りたいです。

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最近の記事

「逃亡者」著・中村文則 ―平和ではない世界を訴え続ける作家

戦争が起こる今だからこそ 2022年が明けて、まさか世界がこのような情勢になるとは想像していなかった。ロシアとウクライナのことなど誰も予想していない2022年1月4日、青木理さんのポッドキャストのラジオに、作家の中村文則さんがゲスト出演された。その時中村さんは、「世界はどんどん悪い方向へ行く」「日本と一番近い社会はロシアだと感じている」と言っていたのが印象的だった。ロシアと日本共通して言えるのが、何か大きな力のあるものに依存したい、守ってもらいたいという「マゾヒズム」が内包

    • 映画「護られなかった者たちへ」が見たくなるレビュー

      試写会に参加してきました。 すごかった…一人で見ましたが、見た人と語り合いたくてたまらなかった映画です。 これぞ、ネタバレできない映画。 ネットで公開されている範囲の内容を引用して、レビューします。(完全にネタバレ厳禁という方はご遠慮ください) 宮城県のある街で、手足を猟奇的な手口で縛られ死因は餓死であるという遺体が発見されたところからお話は始まります。 捜査を担当する刑事(阿部寛さん)は、震災の津波で妻と息子を失った過去があります。孤独と後悔を抱えながら、刑事として

      • 「臨床真理 」柚月裕子 感想

        めっちゃ面白かったー★★★★★ 文章が分かりやすくて、頭にドラマが広がる。プロローグの救命師は冒頭だけの出演だけど、それだけでも主人公ばりになかなかにカッコよくてそのままお話に一気に引き込まれていく。 ヒロイン美帆がミステリーにあるあるの、感情で行動していくような危うさがあってあんまり知的ではなく魅力的ではないかど、もっと知的ではない女キャラが出てくることで、バランスがとれるのが不思議。しかも、この後述のキャラは、中盤はかなり知的なヒントを与える重要キャラになって目を見張

        • TOKYO MER 第6話レビュー 謎解きミステリーとチームの成長、父と子の感動回

          遅ればせながら第6話レビューです。 冒頭から、悪役の白金大臣と厚生労働省の久我山局長が飛ばしてます。ここまで憎たらしく誰からも嫌われる名演技、見ていて気持ちがよいです。 今回は、MERのチームそれぞれの個人的判断力が問われる回、そして縁の下の力持ち、冬木先生へもスポットが当たる回でした。第6話にしてスケールの大きさを求めるにとどまらず、足場となる人々に着目し照らしていく展開。まさに医療従事者への感謝というテーマを丁寧に描いた感動回でした。 今回は、山岳で遭難した小学生た

        「逃亡者」著・中村文則 ―平和ではない世界を訴え続ける作家

          TOKYO MER 第5話レビュー これぞ音羽回!クールで熱いキャラが秀逸の賀来賢人さん。キャスティングの妙。

          遅ればせながら、5話のレビュー。書きたいものがたまってきているので、手短にいこうとおもいます。といいつつ、いつも長くなる(笑) 第5話の見所は、音羽先生の苦悶と選択。知られざる音羽の素顔。そして最後あたりの音羽先生と喜多見チーフの抱擁ですね(笑)。いや、あれはある意味衝撃だった・・・。 毎回スケールの大きさで驚かせてくれる、TOKYO MER。 しかし贅沢なことに見慣れてきてしまいまいました。視聴者の中にもそろそろ「突っ込みドラマ」というレッテルを張る人も増えてきたよう

          TOKYO MER 第5話レビュー これぞ音羽回!クールで熱いキャラが秀逸の賀来賢人さん。キャスティングの妙。

          映画 「孤狼の血-LEVEL2」 が見たくなるレビュー!

          (2021年8月20日から公開される、映画「孤狼の血-LEVEL2」の公開前レビューです。ネタバレには配慮していますが、念のためご了承の上ご覧ください) 完成披露イベント「孤狼祭」2021年7月20日、全国の映画館でのライブビューイング完成披露イベント「孤狼祭」が行われ、「孤狼の血-LEVEL2」を公開前に見てきました! 松坂桃李さん、鈴木亮平さん、村上虹郎さん、滝藤賢一さん、斎藤工さん、吉田鋼太郎さんなど、そうそうたる豪華メンバーが終結する舞台挨拶つき。1ヶ月も早く映画

          映画 「孤狼の血-LEVEL2」 が見たくなるレビュー!

          TOKYO MER 第4話 レビュー たくさんの「がんばれ!」が与えてくれるエネルギー。祈りは必ず届くということ

          第4話。今回も鈴木亮平さん推し中心のレビューです。 しかし大変なことに、音羽先生萌えの勢いがとまらなくなってきました。喜多見先生!がんばれ!(笑) 今回は、ハイパーレスキューの千住隊長が再登場。トンネル崩落事故現場での救出活動にMERとかち合う。そこには、喜多見の元妻、高輪医師が手術を控える移植用の心臓が埋まっていた。心臓と、心臓を命をかけて守ろうとする一人の医師の命、そして移植を待つ少女の命を救えるのか。 今回印象的だったのは、喜多見チーフと高輪医師との関係性。離婚し

          TOKYO MER 第4話 レビュー たくさんの「がんばれ!」が与えてくれるエネルギー。祈りは必ず届くということ

          TOKYO MER 第3話レビュー 共に闘った者たちの絆に憧れる

          回を増すごとにドラマの緊迫感がアップしていく。これはすごい。大体ドラマって、第1話だけスケールが大きかったりもするが、TOKYO MER は、3話になってもまったく手を抜かない。むしろ今回の第3話は、初めて通常の1時間におさめたに関わらず、刑事事件の現場のシーンが最初から最後まで続くドキドキ感で、まるでアクション映画。私はこの3話が一番興奮したかもしれない。 冒頭10分の間に、次々と展開が詰め込まれていく。 飲食店に拳銃を持って男が立てこもる事件が発生。犯人は店に住み込み

          TOKYO MER 第3話レビュー 共に闘った者たちの絆に憧れる

          TOKYO MER 第2話 レビュー フィクションをリアルに感じて生きる力に変わる最高のドラマ

          遅ればせながら、第2話レビューです。 1話を裏切らない・・・いやそれ以上の緊迫感を見せてくれる、ドラマ班の心意気に感動。 いきなり鉄骨崩落現場でのオペのシーンは、すごかった。あんな危険なところでオペをはじめるとか、普通にあり得ませんよね。「えっ?」とだいぶ引きぎみで声に出してしまうレスキューや正直なMERスタッフの気持ちはよくわかります。 私ら視聴者も(なんで…何考えてんの?)と思っていたはず。しかしそんな言葉はあえて飲み込み、手際のよい喜多見先生の所作を見守る。無敵のスー

          TOKYO MER 第2話 レビュー フィクションをリアルに感じて生きる力に変わる最高のドラマ

          TOKYO MER 第1話レビュー 鈴木亮平さんが放つ圧倒的ヒーロー感。アムロ×シャア的展開も楽しみ

          日本版アベンジャーズ、らしい。予想以上にかっこよくて大興奮してしまった。幼いころに見ていた特撮、戦隊物などを思い出しワクワクできる。今期の日曜劇場は、大人の「スーパーヒーロータイム」といっていいかも。 生身の体でヒーローを演じさせたら、日本人俳優の中では鈴木亮平さんの右に出るものはいないと改めて思う。 喜多見幸太は、脚本の黒岩勉さんが鈴木亮平さんを当て書きにして作られたキャラクター。さわやかな笑顔と温和な人柄、しかし身体はストイックに鍛え上げられており「全ての人を助ける」と

          TOKYO MER 第1話レビュー 鈴木亮平さんが放つ圧倒的ヒーロー感。アムロ×シャア的展開も楽しみ

          2021年春ドラマ 個人的に面白かった春ドラマ5選

          2021年春ドラマ。ステイホームを経て制作側の「いいものを思い切り作りたい!」という熱意を感じるバラエティーに富んだ作品が多かった。そんな中、やはりドラマは脚本が良くても、演出が良くても、また俳優さんの演技力だけが良くても面白いものは生まれないと思い知らされた。話題性は高かったがふたを開けると「あれ?」というドラマもあった。 個人的に、ドラマを一番左右するのは脚本であると思うのだが、面白いドラマになるかどうかは、ストーリー構成とか演出、美術を含む設定、キャスティングや演技力

          2021年春ドラマ 個人的に面白かった春ドラマ5選

          レンアイ漫画家 第11話 最終回レビュー 2人のカタワレと純粋な1人に愛をこめて

          ああ・・・レンアイ漫画家、本当に面白かったなあ!! ゴールデン帯ドラマで、こんなにはまったドラマは久しぶり。私にとっては、推し俳優の鈴木亮平さんが主演というのも尊かったが、期待以上にストーリーやテンポ、キャラクターの立ち方、伏線回収などが素晴らしかった。視聴率があまり取れなかったというのは、3話までは刈部さんの良さがあまり見えなかったからだと思う。しかしトータルで見ると逆にその設定があったから最後の刈部さんに多幸感や萌えを感じるともいえる。真のラブストーリー好き、演技派の俳優

          レンアイ漫画家 第11話 最終回レビュー 2人のカタワレと純粋な1人に愛をこめて

          レンアイ漫画家 第10話 レビュー トラウマ級の悲しいエンディングの先には

          つらすぎる。どうして。気持ちが通じ合って、お互いを求め合って、人生の相方かもしれないとまで思っていたのに。 普通の人が楽しいなって思えること、ふたりでたくさんこれからも経験するはずだったじゃないか。乗り越えるべき壁はあまりにも大きすぎた。 「まともな幸せは作家をだめにする」 それを自分でかけた呪いだと、刈部さんは自分で自覚していた。だから、苦しくても自分で乗り越えていこうと懸命に闘っていた。編集の向後さんも、そんな刈部さんを察して「いつまでも待つ」覚悟を持っていた。刈部

          レンアイ漫画家 第10話 レビュー トラウマ級の悲しいエンディングの先には

          レンアイ漫画家 第9話レビュー  向後さんの「大恋愛」と、孤高の天才漫画家が愛を知ったときの強さ

          きゅんが、やばすぎた。 第9話は見所が多く、レビューをまとめるのに苦労した。仕事や家事の空き時間に、動画配信や録画を見てはレビューをコツコツ書く。そんなこんなで楽しんできた一週間。意外と早かった。今は、次回が待ち遠しいという気持ちよりも、最終回が来て欲しくないという複雑な気持ち。ああ、そしてまた、木曜日がやってきた。10話で最終回と思いきや11話?まであるようで、それはほんとに嬉しい限りなのですが。 では第9話を振り返る。 ドラマチックな第9話だったが、やっぱり何と言って

          レンアイ漫画家 第9話レビュー  向後さんの「大恋愛」と、孤高の天才漫画家が愛を知ったときの強さ

          レンアイ漫画家第8話レビュー 変わることを恐れないと決めた恋愛スペック最強の童貞少女漫画家が、世界で一番イケメンだった説

          あれを「キュン死に」っていうのか。 あいこと刈部さんを第一話からずっと見守り続けてきてよかった。ドキドキしながら涙を流して応援し続けてきてよかった。がんばったね、ありがとうねって、キュンの神の祝福を受けた気分だ。まあ、あのキスの瞬間、爆発して死んだんですけど。 レンアイ漫画家 第9話予告 強引なキスっていうのは、恋愛ドラマでは欠かせないもの。まあ定番ってことだ。そういえば、今期ドラマでも「恋はDeepに」で綾野剛さんが石原さとみさんにしたキス、あれもやばかった。でも、ごめ

          レンアイ漫画家第8話レビュー 変わることを恐れないと決めた恋愛スペック最強の童貞少女漫画家が、世界で一番イケメンだった説

          今、大人女子の間で静かに沸き起こる鈴木亮平さんキュンブーム

          (視聴率を意識した酷評ばかりが目立つ中、本当にドラマにはまった筆者が熱く語るため、長文になっております。ご了承ください。) こんな偶然ってあるのだろうか。 鈴木亮平さんをブレイクせしめた2014年の朝ドラ「花子とアン」の地上波再放送と、2021年春ドラマ「レンアイ漫画家」の放送が同時進行しており、今、大人女子のキュンをわしづかみにしている。 「花子とアン」NHK第一夕方4時20分より放送中 「花子とアン」は、2014年春に放送された朝ドラ。今も世界中で愛される「赤毛の

          今、大人女子の間で静かに沸き起こる鈴木亮平さんキュンブーム