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フランス語学習始めて1週間
先週から、トロント郊外の自宅近くにあるアリアンス・フランセーズのフランス語講座に週1回通い始めた。フランス語ゼロからのスタートである。
先生はイラン出身で、母語はペルシャ語だが、家庭では10代の娘さんとフランス語で会話するという。以前、オンタリオ州では教育熱心な親の中には、小学校や中学校の段階から、子どもを全教科フランス語で学ぶ学校やバイリンガル教育の学校に通わせる人も少なくないと聞いたことがある。
オンタリオ州の公用語は英語なので、フランス語教育を受ければ自然とバイリンガルになるわけだ。カナダでは将来的な就職などにおいて有利になるようだ。
カナダでは、ケベック州で主にフランス語が使われている。先日の初回授業で、ケベック出身のセリーヌ・ディオンの話題になった。その際、先生が「ケベックのフランス語は、フランス本国のフランス語とはかなり異なるのよ」と話していた。
発音の違いについて尋ねると、どうやらケベックのフランス語は、フランス人からするとかなり訛って聞こえるようだ。イギリス英語、アメリカ英語、カナダ英語の違いのようなものなのかもしれない。
挨拶にも違いがあるそうだ。フランスでは、朝とお昼は「Bonjour(ボンジュール)」、夜の6時頃以降は「Bonsoir(ボンソワ)」と挨拶するが、ケベックでは基本的に朝晩関係なく「ボンジュール」を使うらしい。一昨年、モントリオールに旅行した際、夜でも店やホテルのスタッフが「ボンジュール」と言っていたと夫が話していたが、なるほどと思った。
フランス語の単語を勉強していると、フランス語由来の英単語が多いのはもちろん、意外にも日本語の中にもフランス語由来の単語を発見したりして面白い。
例えば、リクルートの転職情報誌「とらばーゆ」は、フランス語の「travail」(労働、仕事)から来ている。「アンケート」はフランス語の「enquête」(調査)から来ている。もはや死語かもしれないが、日本語でカップルを指す「アベック」は、フランス語の「avec」(一緒に)から来ている。これは、英語の「with」に相当し、前置詞として使われる。
食べ物やお菓子など、フランス語由来の外来語はたくさんある。「ガトーショコラ」とか「モンブラン」とか「ミルフィーユ」とか。
「ケーキ」はフランス語の「Gâteau(ガトー)」、「チョコレート」は「chocolat(ショコラ)」。「山」は「Mont(モン)」、「白い」は「blanc(ブラン)」。「千」は「mille(ミル)」、「葉」は「feuille(フィーユ)」。mille-feuilleは「千枚の葉」と言う意味になり、ミルフィーユが何層にも重なったパイ生地でできていることに由来している。このあたりの単語は覚えやすい。
発音は違っても、英語や日本語に似た単語があると覚えやすいが、全く違う単語は本当に覚えにくいので、繰り返し言って覚えるしかない。英語に似た単語でもスペルが違ったり、発音が全然違ったりもする。動詞の活用に至っては、すでに頭がパンクしそうだが、まだ勉強を始めて1週間ほどだ。継続は力なり。毎日の積み重ねを頑張ろう。
ちなみに、自宅学習は、レッスンで使っている教材での予習復習に加えて、1週間前からDuolingoも始めてみた。これが結構ハマってしまい、暇さえあればアプリを開いて中毒気味にやっている。Superの無料お試し期間(1週間で終わると思っていたが、さらにもう1週間無料更新中)を利用して、できるだけポイントを稼ごうという貧乏根性も湧いてきて、尚更熱中している。これでもかと言うぐらいに繰り返し同じ単語が出てくるので、記憶力低下中の私にはちょうど良い。ポイント稼ぎに励む日々だ。