
わたしの好きな版画家
以前住んでいたアメリカのミシガン州北部の森の中に、Gwen Frostic(1906-2001)というミシガン出身の版画家さんのアトリエがあります。既に他界されていますが、今でもそのアトリエで印刷された版画のカードやカレンダーなどが販売されています。モチーフは、ミシガンの美しい自然や可愛い野生動物。落ち着いた色合い、穏やかで優しくて素朴で、ずっと眺めていたくなる心温まる版画です。
Gwenさんは、アーティストであると共に、詩人、教育者、哲学者。50代でミシガン州北部の森に移り住み、90代になっても新しい作品を作り続けたそうです。彼女の作品からGwenさんの想いが伝わってきます。
「私の目標は、木々の間を吹く風や春に咲く最初のスミレ、つまり、この世界に存在するささやかな安らぎを皆さんにお届けすることです。一日の終わりにニュースを読んだり聞いたりした後、この世界には美しさがまだ残っていると感じてもらえたらと思います。人は自然とともに生き、自然から離れることはできません。人は自然界全体の一部として欠かせない存在なのです。」
現在、私はミシガン州のお隣のカナダ・オンタリオ州に住んでいますが、オンラインショップで購入できるので、来年のカレンダーと今年のクリスマスカードをオーダーして取り寄せました。
オーダーする際、そそっかしい私がアメリカドル表記をカナダドルと勘違いした話はこちら。
10日ほどかかって、先日、ようやく届きました。留守中に不在票が玄関に貼ってあり、そこには要支払いと書かれていました。送料払ったはずなのにおかしいなと思いながら、郵便局に荷物受け取りに行った所、それはカナダの税金でした。海外からの商品には税金がかかってしまうのですね。勉強になりました。
結局、予想よりもかなり高いお金を払って購入することになってしまいましたが、本当に欲しかったものだし、それだけの価値はあるので良しとします。


似たり寄ったり


野生動物や自然に国境はないですね
時々、近隣の公園を一緒にハイキングする中国人の友人がいるのですが、先日、お誕生日にこのカレンダーをプレゼントしました。ナチュラル志向な方なので、とても喜んでもらえました。
残るカレンダーはクリスマスカードと一緒に、毎年プレゼント交換している韓国の友人や日本の家族に送ります。

今年も残すところ2ヶ月余り。月日の経つのはほんとに早いです。紅葉シーズンも終わりに近づき、寒い冬の足音が聞こえてきます。