胸を張って、ライフイベントに寄り添う働き方が選択できる社会

会社を辞める、と決めて周りに打ち明けた時、どんな反応されるだろうか、とちょっとドキドキしたんです。自分は納得していたので心は揺らがないにせよ、なんとなく仕事を辞めることが「挫折」「負け」のような感覚が、ほんのすこしだけ心に残っていて、拭えていなかったんです。
でもそんな心配とは裏腹に、「ねぇどうやって決心ついたの？！」「素晴らしい決断だよ」「私も悩んでる」「その決心ができるのはすごい」と言ったようなポジティブな声をたくさんもらいました。

会社では皆そつなくこなしているように見えて、
家に帰れば皆同じような境遇で日々葛藤するママ（パパ）たち。
子供の年齢、夫（パートナー）の協力の有無で状況はそれぞれ違うけれど、
皆毎日ヘトヘトになりながら、身を削って生活している。
心の底では、辞めたいと思うことも沢山あるはず。
もちろん働く楽しさ・働くことで出会う人脈や経験、自信はプライスレスだし、全てが悪なわけでは全くない。
でも、苦しんでいるその現状が、時代の移り変わりの過渡期にいる私たちが抱えている問題なような気がするのです。

共働きが当たり前の時代。
私自身、共働き以外を考えたことがなかった。子供を産んだら働くのが当たり前。その方が経済的にも、自分のためにも良い選択だと思っていた。

女性の社会進出が進んで、性別関係なく自分の意欲次第である程度出世できる時代になりつつある今。
性別（もっと言えば人種、社会的・文化的背景）とは関係なく個人が平等に評価されて、自分の力を最大限に発揮できるような社会に向かって進むこと自体はとても素晴らしい。
その一方で、どうしても発生する「ライフイベント」とのバランスの問題が置いてきぼりになっているように感じる。
こればっかりは自分の力量なのか・・？と思いつつも。。。
子供が生まれて、育てるって本当に大きなライフイベント。
自分の子供を幸せと自信に満ち溢れた人に育てることが、子を産んだ親の使命なのではと思うのだけど、それがとっても難しい。自分自身が自信に満ち溢れていないと尚更難しい。

この使命を、自分の仕事と同時並行で行うもよし、自分のキャパや、自分の置かれている状況次第で、一旦仕事を中断して、「子供を育てる」に集中したってよし。
大事なのは、「自分はどうしたら最良な自分で子供と関われるのか。このライフイベントを遂行できるのか」をじっくり考えて、自分の心に寄り添った選択ができること。
その個々の考えに基づいた自由な決断を、もっと容易に選択できる社会であってほしいと思うんです。

本当に勝手なことを言わせてもらうと、
例えば（本当に例えばですよ？もっといい案沢山あると思う）
・子供の成長に応じて午前中のみ（1日4時間など）の働き方が可能
・幼稚園の時間に合わせた働き方を人事と相談可能
・一度復帰して働きながらの子育てが難しいと感じた人は育児休暇延長（無休）可能
・子育てしていたら完全在宅可能
などなど。
ただ、ペースダウンすることを許容するのであって、強要するのではない。あくまでも、がっつり働きたい人は働けるし、ペースダウンしたい人はそうできる。子供がある程度大きくなるまでの間、
「これまでと変わりなく、昇級を目指してアグレッシブルな働き方をするか」
「ライフスタイルにあったペースダウンした働き方をするか」
これを胸張って選択でき、会社がサポートするシステムがあれば良い。

「子育てしながら働くのって大変だよね。子育を優先していいんだよ。だって子供は国の宝だから。」を会社が、社会が、人事制度や多様な働き方のオファーを通して、訴えていかなければいけない。

もちろん、それぞれの家庭で経済的な都合もあるので、自由に選択できないことだってある。それは百も承知な上で、子供もっと増やさなきゃいけないのに、産んだらまじで大変な人生が待ってた！！！みたいな状況をすこしでも変えないと、子供増えないし、幸せな社会になってかないんじゃないかなと思うんです。

そんな甘い考え通用しないよ！って言われてしまいそうですが
ちょっとぐらい甘くていいじゃないですか、とも思うんです。
人生100年時代、ずっと働くんですもん。大事な時ぐらい、個人のニーズにあった働き方が選択できる、そんな優しい社会が実現したら、日本捨てたもんじゃないなって思いません？

すこしでも、そんな社会の実現に向けて何かできないかな、と思うのですが
まずは渦中にいて感じたことをまとめてみようと思いました。
そして、自分自身がその選択をした一人として、自分の決断に自信を持って、自分のライフスタイルにあった働き方や、仕事をしていない今しかできない過ごし方、子供との関わり方などを、模索していこうと感じています。

実はこの記事、仕事を辞めた経緯についてまとめようと思って書き始めたのですが、見切り発車もいいとこで、本題に入るまでの冒頭文に熱が入りすぎて思いの外広がってしまい、もはやそれが本題になってしまったんです。笑

仕事を辞めた経緯（もはやそんなに重要ではないし面白みもないかもしれない・・・）はまたゆくゆく、更新していこうと思います。

そして来月、息子の夏休みに合わせて母子でマレーシアへ10日間ほど行ってこようと思います。その様子もお届けできればと思っています♪

勢い任せな長文を、最後まで読んでいただきありがとうございました！