別居婚から2人暮らしへ
こんばんは☆
mimosa(ミモザ)です☺️
見てくださりありがとうございます🙏
iPhoneのメモに残っていた別居婚から2人暮らしに向けた際の心情です。
仕事のことなどいろいろと葛藤したことをエッセイ風に書いています。
タンポポの綿毛
「私はどうしたらいい?」
いつしかこんな言葉を口にする自分に気が付き思わずはっとした
縁があり30代半ばで結婚した
入籍して2ヶ月
《世間一般的》という言葉で表すのはどうかと思いつつ…
一般的なあるいは多くの新婚カップルはきっと新しい生活に心が躍る楽しい時期ではあると思う
私たちは同棲はしておらず
入籍後も当面別居のままなので
世間一般的な「結婚生活」とは程遠い
しかし「夫婦」になったのだ
「結婚生活」「夫婦生活」に向けて、私は10年勤めた職場を辞める決断をした
若い頃は寿退社に憧れを抱いた
しかし十数年の社会人生活は30代半ばまで結婚と縁がなかった私にとって、「寿退社に憧れる」といった感情を忘れるには十分な時間だった
「仕事、辞めたくない」
仕事人間とは言えない自分の中で、その気持ちの方が上回っていることに自分でも驚いている
何の取り柄もなかった私にとって、専門職として10年続いたことは私に自信を与えてくれたし、10年かけて築き上げた信頼関係や人との繋がりなどいろんなものを捨てることになるのが辛い
上司や同僚、職場の人間関係にも比較的恵まれていたと思う(前職でパワハラじゃないか?ということが多々あったので、パワハラと無関係だった10年は本当にありがたい)
いざ結婚が決まり半年以上、仕事を辞めなくて良い方法を模索した
テレワークとは無縁の業界
出勤してなんぼの世界
ステイホーム、テレワークが推奨されていたあのコロナ禍ですら出勤を求められる職に就いている
私の職場と夫の職場の中間地点に住むことも考えた
しかしこれに関しては夫が首を縦に振らなかった
夫も自身の体調に不安があるから仕方がない
そのことは承知の上で結婚した
この先、子どもを持つ可能性が0ではないので、私も夫が住む小さな街に移ることを決意した
「退職届」を出すように総務課から連絡が入り、いよいよ退職に現実味を帯び始めた
結婚する前から続く夫の体調不良
加えて連日のように夫からの「仕事辞めたい」「転職したい」「異動したい」「地元に帰りたい」という訴え
専門職とはいえ私の収入はそこまで多くないし、夫の方がはるかに稼ぎは多い
私の家事スキルは高くないが夫も同様でなんなら私の方が少しマシかという程度
私たち夫婦に夫を専業主夫にできる選択肢はないに等しい
夫の仕事、働くことに対するネガティブ訴えは
仕事で神経を擦り減らし
週末婚のための移動で体力を擦り減らし
疲労が蓄積している私の思考回路を停止させる
夢や理想を描いても
思い通りにならないのなら
考えるのを辞めた方が楽だ
「私はどうしたらいい?」
いつしかこんな言葉を口にするようになった
自分のこれからを自分で決められなくなっていた
ふと思った
果たしてそれで良いのだろうか
30代半ばまで自分の好きなように
割りと自由に過ごしてきた
ときに孤独だけれど
縛られないということは
自由があって伸び伸びとしていた
ここに行こう、これがしたいと自分で出してきた「答え」
ときどき誰かに掴んでもらわないと
タンポポの綿毛のように
流されるように、どこかへ飛んでいきそうな、不安定さも感じながら得た「自由」
ようやく夫に出会い
土に辿り着いた綿毛の私
根を下ろし
そこからどんな花を咲かせるかは
まだまだ先だけど
どんな花を咲かせるかはやはり自分次第
忘れかけていたタンポポの綿毛の頃を思い出すかのように
結婚後も元々好きだった美容や読書や芸術鑑賞など
自分のための時間を作る大切さを実感している
結婚してもしなくても
私は私の人生を生きていくんだ
思いもよらぬことも
思い通りにならないことも
ときに流されても
自分の心の声を聴き
自分の解を
自分の意思で選んでいきたい
「私はどうしたらいい?」から
かつての私
「私はこうしたい」を取り戻していく
窓の外は心地良い風が吹いている