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八丁念仏レポート(わからない)

刀剣乱舞八周年に、古備前の太刀「八丁念仏」が実装されました。
八周年こそは童子切安綱が実装されるのでは!?と98%くらい信じていたので晴天の霹靂でした。
その上わたしは大包平と古備前のオタクなので、戦々恐々していたのですが、いざ顕現してみるとめちゃくちゃ面白い刀剣男士でした。もう好き。
なんか…キャラクター性のカロリーが高すぎて消化できないので、とりあえずnote書かせてください。書いても分からないが…。

※すべて一個人の見解であり、なんら正当性はないです。明日には全部ちが~~う!って言ってる可能性もある。
※八丁念仏のセリフ、回想のネタバレがあります。

どんなキャラクターなのかな

古備前!?!?!?!

古備前が増えると思っていなかったのでいまだにびっくりしています。
諸説あるらしいですが、所蔵元である徳川ミュージアムが「古備前派助村」を作者としているから刀剣乱舞もそちらを採用したんじゃないでしょうか。
製作者に諸説ありとのことです。調べれば八丁念仏は諸説のかたまりでドキドキしてきた。

また、大包平と鶯丸との回想があると思ったらなかったことは衝撃でしたが、キャラクター性を鑑みてなるほどね…とは思った。
内番手合わせのセリフ的に、八丁念仏は大包平と鶯丸のこと古備前の「先輩」みたいに思っているのかなあと思いました。
「古備前の兄さん方」か…。いいな…兄さんとか呼んでたらどうしようね。
でも、鶯丸と大包平の方からは特殊会話にならなかったので、鶯丸大包平関係性のことがわかんなくなった。なん…何??

アイデンティティはなんだろう…

「雑賀衆の孫市のものだった」ことが核の様子。
古備前であることや、刀剣としての価値(美術品として)がメインではなさそう。多分。このことについては大般若との回想から考えてみます。
本人は、自身が武器・モノという自認が強そうだが、考え方や感情はかなり人間臭いように感じる。なんかすごく生っぽいんだけどなんだろうな。このバランス感で自律神経が乱れる。

明るいけど…

この明るさって…?個人的には(もちろん本人の性質で多少ともそういうところはあると思いますが)装いの部分、多いんじゃないかな〜〜〜?と思いました。
自己肯定感低いっていうより、自己が曖昧で断定するとまずいことがあるからふわっとさせてるだけな気もします。要考察。古備前なのかも諸説あったりとかね…。本人も「細かいことはいちいち覚えていない方がいいってこともあるみたいだしっ?」と言っていたのでそうなんだと思います。
自分に「諸説ある」ことを自覚している刀剣男士、好きなんだよ…。
自己肯定感高くはない。なんか、ドライな価値観でそう見えるところと、実際に感情的に自分をあまり大事に思ってなさそうなところがあって、その辺明確に彼の中でも区分してなさそうな気がする。だからわかんないです。

メタいことに意味はあるのか

結論から言うと、わかんない!
もう刀剣乱舞八周年の付喪神みたいになってるが…。なぜ?
妄想になるけど、これも時の政府側と契約したのカナ?と思っちゃった。わかんない。報酬貰ってるかも。雇用契約を結べば絶対やってくれるし…。
きっと彼を構成する大事な要素が「八」なんだと思います。
・八丁念仏(名前)
・八重歯
・八の字ピース …

にしても刀剣男士にとって「刀剣乱舞」ってなんなんだろうね。みんな刀剣乱舞八周年を認識しているのよく考えたら謎。どう思う?やっぱりゲームの存在ってコト…?これ深く考えなくていいところです。

回想の話

回想126『夏塵(カジン)』

この回想見ました?泛塵が可愛すぎてどうにかなるかと思った。あと、この回想見て八丁念仏は超いいやつだと確信しました。

雑賀孫市の伝説の正誤を尋ねる泛塵とそれを受ける八丁念仏。
八丁念仏は最初は「多分思い描いているのは伝説化したキラキラ雑賀で…」と訂正しようとするが、落ち込む泛塵を見て、合わせてくれるんですよね。これがいいやつじゃなかったらなんだってんだよ。
個人的に
「あ~~~~………、撃てるっ!」

「…うん、きっと、そうだっ」
の声がめっちゃ好きです。
あ~~の間に考える時間稼いでる感じが人間くさくてすごく良い。この時はええいなんとかなれーッ!って感じもするけど、楽しそうな泛塵の話聞いているうちにやさしい声色になるのが最高です。

この回想からわかることは、八丁念仏は自分の意見ははっきり言えるけど、それ以上に人に合わせるのが得意だし、合わせるひとなんだなあということかなとわたしは思いました。
もし、もっと我が強かったら泛塵の話を否定していたと思うので…。ここは前述した諸説あり所以のふわっと加減も加味しての態度でもあると思いますが。
話したら面白いのに聞き上手で自分の話あんまりしないひと感ある。
泛塵の新しい一面も知れたのでこの回想はすべてが良すぎましたね。

回想125『惟有黒鉄而已(タダクロガネトアルノミ)』

そもそもこのタイトル何?と思って検索してみたのですが特にヒットしなかったので元ネタがあるわけではなさそうです。(見つけられてなかったらすみません)漢詩かと思ったのですが…。
ということで勝手に考えますが、これはおそらく八丁念仏の「自認」では…と思いました。ただの鉄…。
でも、「ただの鉄」から生まれた刀剣がその後どうなるかって色々だよね~って話でした(超ざっくり)。

武器を「武器」としてガンガン使っていたであろう雑賀衆の出である八丁念仏と、武器ではなく「宝物」(美術品)として在った時間が長い大般若長光を回想でぶつけるのがまず、もう…。これを鶯丸や大包平とやってしまうと、古備前へ言及してしまう(一番やりたい話とずれる)のでやらなかったんだと思いますが、バランス感覚天才…?と思ってしまいますね。

ここで少し八丁念仏の元主について。
彼の元主は、雑賀孫市とされています。雑賀衆という戦国時代の鉄砲撃ち傭兵集団の頭領でした。戦術にすぐれ勇猛果敢な人物だった…と言われていますが、実際明確にどんな人だったのかわかってないらしいです。諸説あるがの。
織田信長を鉄砲を使った戦いで三度も破っているそうで、さぞかし脅威だったことでしょうね。もう存在が伝説的な人物。
八丁念仏を使っていたということは剣術も嗜んでいたのかな。
その後なんやかんやあって八丁念仏は徳川に売られますが、そこでは大事に所蔵されていた様子。

八丁念仏自身も、武器として使われたところから、宝物として扱われたプロセスを経ています。が、本人が宝物ではなく武器としての自認が強いのは焼失して「残らなかった」方になってしまったことがあるからでしょうか。

回想に戻ります。
大般若長光は宝物として扱われてきたことを大切に思っているからこそ、刀の時代が終わっても「違う使われ方になったとしても、残るべきものは残ると信じたいね」と実感をもって言えるんですね。
これに少し棘のある言い方で返してしまうところに八丁念仏の湿度を感じませんか?
おそらくですが、このやり取りからみるに八丁念仏は一度刀身が焼失して「残らなかった」ことに対してマイナスの感情があるのかなあ…。でも、そうだとするとその後復元されて大事に飾られている、ということについての視点が欠落してる気がするんですよね。そのことについてどう思っているのかは正直今のところ判然としません。もしかたら鶯丸のように、「自分は美術品としての価値に瑕がある」と思っているのかもしれませんが…。
「細かいことはいちいち覚えていない方がいいってこともあるみたいだしっ?」って言ってるので、もしかしたら口に出すとマズイこと抱えている可能性もある。考えすぎです。
…なので、それ(焼失したこと)が彼の引っ掛かりではあると思うんですが、雑賀の出であることも大きいのかな?という方向性で考えてみようと思います。

雑賀鉄砲衆は、鉄砲を三千挺も所持していたとされ、要は「数打ちゃ当たる」のような戦法をとっていたのではないかと思われます。(八丁念仏も「当たらないからこその鉄砲三千挺」って言ってますし)
当時の火縄銃は何発も連続で撃てないので、火薬を充填している間に他の人が発砲して…というのを繰り返すことで連発していたんだと思います。この戦法を見ていた八丁念仏はどう思ったのでしょうか。
鉄砲撃ちはいくらでも代わりがいるし、戦の駒でしかない…と思ってもおかしくないのではないかと思いました。
鍛刀完了時に「おっ?俺の代わりかなっ?」って言うので…、刀剣男士のこともそういう存在だと思っていたりするのかもと思いました。さみしいけど。その点においてはドライな死生観してるのかもな~という所感です。

「あ~、硝煙と爆ぜる火薬の熱に浮かされたかな?ここでそんなこと言っていたら、残るべきものではない方になってしまうかもっ」
「それは謙遜かい?冗談にしては……少々趣味が悪い」

『刀剣乱舞-ONLINE-』より引用

これ、おそらく焼失時のことを思い出したのかな、と思うのですが…。

「……けっこうな本気っ?刀剣男士も残るべきものと、そうでないものがあるのかもしれない」

『刀剣乱舞-ONLINE-』より引用

このセリフ、語尾に「っ」がないし、これを冗談って流すこともできたと思うのですが、そうしなかったのも含めて本音なんだろうなあ…と勝手に思ってます。
「刀剣男士も残るべきものと、そうでないものがあるのかもしれない」なんて、自分が「そうでないもの」だと思っていると言っているようなもんじゃないですか!!!!もう!!!!!
実はこの発言がいちばんわからないなんですが……歴史上で残らなかったもの、残らない方がよかったものってあると思うんです。それはわかる。でもそれを刀剣男士にも当てはめる思考のプロセスがわからない。これは宿題です。
今のところ、八丁念仏的には「諸説ある」ことをよく思っていないんじゃないかな~という気がしています。わからないけど、はっきり白黒ついているものをよしとしている気がする、彼は。でも、そんな刀剣男士たくさんいるわけで、どう思ってるんだろう。
はあ~~わかんないよ~~~わかってから書いた方がいいのでは!?と思ったけど整理したかったんだわ…

この後この話を終わらせるように自分の元の主ではない、負ける方(残らない方)の武田軍を応援してこよう!と話を変える大般若長光に驚く八丁念仏も良い…
自分の元主を応援するのが当たり前と思っていたということですよね。それはそう。これは大般若長光が歴史を知っていてかつ元主を信頼しているからだというのと、負ける方を応援するのもありなんだよって話をしたかったのかな~なんて思ったりしました。
残らない方に目を向けることは無駄じゃないし、残った方が正しいわけでもないし。

「それに、べきべきでない、らしいらしからぬ、なんてことを言っていたら……、本当に美しいものとの出会いを逃すからね」

『刀剣乱舞-ONLINE-』より引用

これに「…変な刀」って返すの、あまりにも漫画のワンシーンで絶対仲良くなってほしいという気持ちでいっぱいになりました。なんとかならんか?

おわり

本丸を「職場」、審神者を「雇い主」、自分のことを「傭兵」だと思ってそうだなと思います、結論としては。どうやったら距離詰められるのかまじでわかりません。刀剣男士たちのことも「職場の同僚」だと思ってそう。遠いよ~~~~!!!!!
大般若長光がともだちになってくれたらいいな~~と思います。
古備前関係性の謎も深まったことですし、今後も元気に考えていきたいと思います!
まだ全然わからないので仲良くなりたいです!
おわり

参考

「孫一と雑賀鉄砲衆ガイドブック」

https://www.wakayamakanko.com/img/pdf_saika.pdf


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