見出し画像

独身時代のパパを訪ねて 〜美味しいランチと〜

 7月、独身の頃、私に夫を紹介してくれた友人のお店を訪ねることにしました。友人はとても美味しいご飯を提供してくれる食堂を営んでいて、心もお腹も満たされる素敵な場所です。

 この日は、子供たちと一緒に、夫が独身時代に住んでいたマンションにも立ち寄ることにしました。夫は友人の食堂の近くに住んでいたので、懐かしさを感じながらその場所を目指しました。久しぶりに降り立った駅に、ふわっと昔の記憶がよみがえってきました。

「ああ、この駅に何度も通ったなあ。」

 私も独り暮らしをしていたので、二人でお互いの家を行き来していました。思い返せば、あの頃もドキドキ楽しかったなあとしみじみ思いました。

 あれ?プロポーズって、あったっけ?確か私の方から結婚を迫った気がするな…なんて、懐かしい思い出に浸りながら、暑さの中を進んでいきました。

 やっとたどり着いた夫の住んでいたマンションのエントランス。少し汗をぬぐいながら、通りかかった女性に写真撮影をお願いしました。無事に、子供たちと3人でパパがかつて住んでいたマンションの前で写真を撮ることができました。

 その瞬間、ふと思いました。「まさか、子どもを連れてここに来ることになるなんて…。しかも、パパ抜きで。」少し複雑な気持ちが胸をよぎりました。でも、やっぱり来てよかったと感じました。子どもたちに「ここにパパが住んでいたんだよ」「ママ、しょっちゅう遊びに来てたんだよ」と話せて、本当に良かったと思えたのです。

 その後、友達のお店に行き、高校時代の友人や恩師と食事をし、子どもたちともたくさん遊んでもらいました。久しぶりの再会で、近況報告をしながら、どんな話でも、私の混乱した感情も、思いのまま話すことができました。それをみんな、うんうんと優しく聞いてくれて、心から嬉しかったです。

 この場所まで来てよかった。この出会いがあって本当に良かった。私たちの未来を案じながらも、いつもさりげなく寄り添い支えてくれる友人や恩師に、心から感謝しています。そんな温かい人たちがいてくれることで、私は少しずつ前に進んでいけるんだなと感じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?