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何気ない会話をする相手がいること


 夫が亡くなって約3ヶ月が経ち、忙しいような、そうでないような日々の中、相変わらず気持ちの浮き沈みを感じながら生活していました。
 
 そんなある日、元同僚の先生からLINEが届きました。先生は私や子どもたちのことを心配してくださり、「連絡をしていいのか迷いました。体調はいかがでしょうか。⚪︎⚪︎さんのお気持ちを理解するなんて到底できないことであるのは承知ですが、僕に何かできることがあればいつでも教えてくださいね」と書かれていました。

 そのメッセージを読んだ瞬間、涙が溢れました。私の知らないところで、こんなにも私たち家族を気にかけてくれる人がいるんだと実感しました。どう声をかけるべきか、連絡するべきかどうか、そんなふうに悩んでくださったこと、私のことを思って丁寧に言葉を選んでくれたことが本当にありがたく。

 そして、こうして私たちのことを思い、勇気を出して連絡をくれたことがどれほど嬉しかったか。その気持ちを素直にお伝えすることができ、こちらの近況や正直な思いも話すことができました。

 その後も、先生とはたびたび連絡を取るようになりました。日常の些細なことや、私の悩み、心配事、そして子どもたちの健康状況まで、色々と相談させていただいています。何気ない話や、英語や学校の話など、やりとりをしていただくたびに本当に心が休まり、少しずつ気持ちが楽になっていくのを感じました。

 こうして、誰かが声をかけてくださり、コミュニケーションを取ってくださることで、

「私は一人じゃない」

と実感できます。

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