![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/156436039/rectangle_large_type_2_25514ff39e10a530d85094f5ddcf9665.png?width=1200)
死別から立ち直れない けど立ち上がりは、したい
夫を亡くしてから、気持ちの波に何度も飲み込まれて、立ち直るなんて到底できていません。ただ時間だけが過ぎていく中で、立ち直ることができなくても、生活は立て直さなくてはならない。未来のことを少しずつ考えられる日もあれば、突然あの日に戻ってしまい、夫がいなくなった瞬間の絶望に襲われることもあります。
冷たくなってしまった夫に触れた時の、その衝撃は今でも消えません。しかし、私にとってさらに大きな絶望の波が訪れたのは、夫がこの家を最後に出る瞬間でした。あの時、苦しすぎて立ち上がることさえできず、涙が止まりませんでした。「次に帰ってくる時には、骨になっているんだ…」そう思うと、私の心は完全に崩壊しました。
人生詰んだ、彼なしの人生など考えられない。無理だ。泣き叫び、家族の前でも感情を抑えることができませんでした。
そこから、今に至っても、立ち直っているわけではありません。時には突然、深く沈み込むこともありますし、感情が溢れてしまう日もあります。
一度だけ、家中の家具を投げ倒し、子供に暴言を吐いて、「もう生きるのが嫌だ」と叫んだことがあります。
私が暴れて部屋をめちゃくちゃにして泣きわめいている中、子供たちが黙ってその散らかったものを片付けている姿を見た時、「これじゃ駄目だ」と心の底から感じました。
こんな風になりたかったわけじゃない。
こんな私を早くやめたい。
きっと、立ち直ることなどないんだと思います。立ち直らないまま、現実を受け入れ、生活を立て直していくしかないのかな、と。
変わりたいのに、変われない自分。平穏な日々を取り戻したいけれど、まだその道のりは遠い。
でも、こんな私じゃ嫌だ。こんな自分のままで残りの人生を生きていくのは嫌だ、立ち上がりたい、人生諦めたくない、そう心から思いました。