流産したら夫の本音が聞けた話
忘れたくない。
忘れてはいけない。
とってもとっても私的な感情を綴ります。
※暗い話、エコー写真、血液等の描写が苦手な方はご遠慮ください。
妊娠を喜ぶも、夫と大喧嘩。そして家族のありがたみを知る
3人目を授かっていました。
もちろん、待ちに待った望んだ妊娠です。
私も夫も3人きょうだいということもあり、夫婦共に
「子どもは3人いたらいいよね!」と結婚前から話していました。
と話していたところで、新しい命が来てくれました。
報告した時は夫も喜んでくれ、「おめでとうございます。(ニヤリ)」と言ってくれました。
↑照れ屋です。普段感情が表に出ません。笑
とてもとても、楽しみで、幸せでした。
成長遅すぎない?そして、突然の出血と腹痛
妊娠検査薬で陽性を確認してからすぐに産院に電話をしました。
「5月1日に来てください。(6w5d)」
少しフライングをしたので、2週間後かぁ。長いなぁ。という気持ちと、双子の時は6w0dで心拍確認できていたので、これは母子手帳まで一気にいけるのでは?!と意気揚々としてました。
しかし、一向に来ないつわり。
頭痛がする。
ずーっと眠い。
双子の昼寝(2時間)同行しても夜爆睡。
でも、気持ち悪くもないし、吐かない。
これはおかしい。
妊娠してないのか?
いや、でも陽性だ。
ダメなのかな?
この頃から、毎日毎日不安でした。
5/1やっと診察。
胎嚢のみ。11mm。
胎芽はない。
卵黄嚢もない。
排卵予測日付近でしかタイミングをとっていないため、ずれがあっても3日程度。
この成長スピードは遅すぎる。
5/4暗赤色の出血。
ナプキンに血がつく程度。
腹痛も生理前くらいはある。
産院に電話すると、できるだけ安静にして連休明けに診察をと。
1歳5ヶ月の双子がいての安静なんてほぼ無理です。
安静指示で寝たきりの私。
連休中、家にいた夫は家事に育児に手が回らずイライラモード。
「大丈夫?」の一言もない夫への不信感と、双子へイライラしている姿を見ていられなく、バチバチの夫婦喧嘩。
喧嘩なんてしたことないのに。
(私はいつも一方的にキレる。夫は言い返さない。)
夫は確かに普段よりたくさんの家事に、育児に、本当によくやってくれていました。でも、私は「心配」して欲しかったんです。言葉が欲しかったんです。
こりゃいかん。今話し合っても(言い合っても)収拾がつかない。と、実家を頼ることになり、急遽帰省しました。
家族、子どもたちの気遣いがありがたくも切なかった
実家に頼った翌日、いつも元気な実母が体調不良に。
代わりに、90歳の祖母が双子相手に遊んでご飯食べさせて、元気に過ごしてくれて本当助かりました。
しかし、在宅酸素してる難病持ちの祖母。
もちろん私だけ床に伏してるわけには…と無理して出血増量。
「なんでこのタイミングで体調不良?」
いつもいつも助けてもらっているのに、こんな感情抱いてしまった私。
実は、妹も数年前に流産を経験しています。
母は「妹の時は事後報告で何もしてあげられなかった。とても悔しかったし情けなかった。だから、あなたにはできる限りのことをしてあげたい。」
きっと、頑張りすぎてしまったんですよね。
それで体調不良に。
なのに、「どうして今?」と思ってしまった私。
バチが当たったのかなぁ?
もちろん双子も不安定に。
昼寝もできない。
ひたすらグズグズ。
延々とお菓子。
ご飯は食べない。
夜泣き頻回。
それでも、申し訳ないけど、とにかく安静にしているしかなくて。
「おいで」
って言っても不安な目つきでこっちに来ない双子を見た時は泣けました。
1歳5ヶ月でも、色々わかってるんだなぁって。
自分を責めてしまう日々
5/14、母の日。
トイレに行ったら、ずるん。と塊が、出てきました。
赤ちゃんだったのだと思います。
この感覚は一生忘れないと思います。
あなたの「お母さん」にもなりたかったなぁ。
5/22流産の診断を受けました。
わかってる。
この時期の流産は母体側に原因はほぼないと。
でもやっぱり責めてしまう。
ちゃんと妊娠できなくてごめんね。
最後まで育てられなくてごめんね。
産んであげられなくてごめんね。
6-7人に1人は流産していると言います。
こんなに辛い思いをしながら仕事をしたり子育てしたり、本当にすごいなぁと。
いつか、乗り越えて、思い出にできるかな。
お腹の子が夫婦の本音を引き出した
最悪になった夫婦仲。
今回の、妊娠→流産は、離婚を考えるほどの出来事でした。
「安静にしてて」と言われたから横になってるしかないのに、何でそんなに不満そうな顔をしているの?
なんで、家事も育児も手伝ってもらう前提なの?
1人じゃ何もできないの?
「大丈夫?」「無理しないでね」の一言もないの?
とにかく、不満だらけで、毎日イライラしていました。
子どもが産まれてもこの状態で私は3人育てられるのか?と。
流産の報告をした時もそうです。
何も言わない。
何も声をかけてこない。
そしたら、泣きながら「辛いね」と夫が言いました。
この時やっと、「あー、この人は心配とか共感を言葉にできない人だったよなぁ。こんなにも感情表現がへたくそなんだなぁ。」って気づけたんです。
それに気づかせるために、お腹に宿ってくれたのかな?
私たち夫婦が、この先も一緒でいられるために、一度お空へ帰ったのかな。
今の気持ちと今後の家族計画についての『夫婦会議®︎』
少し時間が経った頃、流産を経ての気持ちを言い合い、今後の家族計画について『夫婦会議®』を行いました。
『夫婦会議®』とは、単なる夫婦の話し合いではなく、「わたしたち」としてどうしていくか?を考える、対話メソッドです。
会話→議論までは今まで何度も経験してきましたが、「対話」ができたのは今回の『夫婦会議®』が初めてなのでは?という感覚でした。
『夫婦会議®』についてもって知りたい!という方は、こちらもご覧ください。
▼『夫婦会議®︎』の詳細はコチラ
私たちは、いつも「夫婦会議ノートに書きながら話し合う」のですが、今回は目を見て話す時間を優先して、「夫婦会議ノートへの記録は後から」行いました。
▼「夫婦会議ノート」の詳細はコチラ
こんなに大変な思いをし、感情の刃を私からぶつけられたのに、3人目を望んでいるというのは、心なしか嬉しく感じました。
えぇぇぇーーーーー!
そんなことまで、しかも真剣に考えてくれていたのか…!涙
正直、今、このタイミングで3人目を望んでいるのは私だけだと思っていたんです。
大変だったし、まだ先でいいかなー?って思っているのかなって。
この一件で、とても激しくぶつかったし、なんなら離婚考えられてるかな?もう1人なんて考えられないかな?とさえ思っていました。
なので、この一言にはびっくり。
私のことを第一に考えてくれていることも知れました。
流産を経て、悲しい思いもしたし、辛い思いもしたし、何のために妊娠したのか?とさえ思いました。
でも、このタイミングで妊娠して、流産しなければ、夫婦でこんな話し合いはできなかったと思います。
夫は私のことも家族のことも、未来のことも、しっかり考えてくれていることがわかりましたし、私たち夫婦が思い描く方向性が同じということも知れました。
『夫婦会議®︎』をしたことで今後のビジョンがはっきりしたと思います。
私たちの元に来てくれてありがとう。
また、来てね。
待ってるよ。