メモ: お酒に飲まれないように
お酒を飲んでちょっと気分が良くなると、シラフだと連絡できないあの人に勢いで連絡しそうになる。
LINEのトーク画面を開いて、これまでのやり取りをひと通り眺めて、何でもないメッセージに思いを託しながらテキストを打って送信ボタンを押せずにすべて消す、この行為を何度繰り返してきただろうか。
その人は、1年ほど担当してもらっていた年下の美容師だった。もうきっと彼がわたしの髪に触れることはない。
このまま都合のいい女になりたくないとか、このままたくさんの愛情を注いでくれる彼氏を裏切りたくないとか、それっぽい理由を作り上げて何気ない最後のやり取りに返信をしなくなったのはこちらだけど、もう2週間もあちらから連絡が来るのを待ち続けてるわたしは本当に救いようがない。やばすぎる。まだ2週間?いや、もう2週間。だって、彼と連絡先を交換して数ヶ月、こんなに時間が空いたことがないほどの非常事態だから。
お酒の勢いで連絡しないように、ここだけに素直な気持ちを。