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総会レポート/自治会編
大分駅から明野団地を抜ける大分臼杵線と鶴崎駅から松岡に抜ける鶴崎大南線が交わる一角に位置する住宅地、その中の62戸で構成する大東3組が私の属する自治会だ。コロナ禍で未開催時期が長く続いて、今日が数年ぶりの開催の運びとなった。車、自転車、徒歩と参加者30名が地区の公民館に集まる。役員さんが上座に座り、ロの字に並んぶ形だ。膝が悪く座布団に座れず椅子に座る人数名、なかなかの高齢だ。なにより知らない顔が殆ど。知っているのは両隣と裏の人と、ゴミステーションで出会うお二人くらいだ。もうすぐ住み始めて15年になろうかと言うのに。情けない。
組長さんの上手な司会進行で、活動報告から会計報告、新役員紹介からその他まで滞りなく議事も進み。最後に新しく転入された方の居るからと自己紹介になった。皆さん、一言二言と話す中で、印象に残っているのが、ご夫婦高齢の世帯が多いことは元より、どとらかが病気であまり外出もままならず老々介護の世帯も多い。そして何より驚いたのが難病の家族が居ると話してくれた方が4,5名も居たことだ。高齢者世帯も難病者を抱える世帯も、皆さんには、ご迷惑をかけるかも知れない、お世話になるかも知れないと不安ともお願いとも受け取れる切実な言葉で挨拶を結んでいたことだ。
そうだ私は難病連の役員だったわと思い出して、皆さんの自己紹介の最後に改めて手を挙げて、同じ地域にこんなに難病の方がいることに驚いたこと、何か困ったことがあれば連絡下さいと付け加えた次第だ。総会がお開きになって、来た道をお隣さんと難病のご主人を待つ奥さんと3人で連れ立って帰った。道すがら話してみて改めて、この組の高齢化の深刻さ、自治会の役割の重要さが分かった気がした。
以前、「町内会は義務ですか?」という本を読んだ。結論から言うと、義務ではないけど、ほぼ全員が加入しているもの。私はと言えば、一斉清掃に一度も出たこともなく、申し訳ない限り。職場でいつも偉そうなことを言っている私が、自分が住んでいる地域で一番大切にしないと行けない活動をしていない。言うこととすることが違うのよ。ここ数年ずっと反省しているのに、まだ、どこから関わり始めたらいいのかが分からない。だからこんな本を読んでみたりする。この町内会とか自治会とかいう組織、これがなかなかどうして、関わり方、活用の仕方によっては、地域を変え社会を変えるツールになるとも書いてあった。
久しぶりに地区行事に参加して、自分の忘備録的として書いて来たて、はたと何か忘れ物があることに思い至る。そうだ災害避難の話題がどこにも出て来なかったじゃないか。2016年の大分熊本地震と時も、翌年の九州北部豪雨の時も、玄関にひたひたと忍び寄る雨水にお隣さんと避難のタイミングを相談したことを思い出す。総会の自己紹介での高齢化や老々介護の世帯が多く、今後さらに増えて行くことは自明で、元旦の能登群発地震しかり、いつか来る南海トラフ対策として、総会の中で少しだけでも触れても良かったのではと、自治会行事に殆ど参加しないくせにたまに出たと思ったら、こんな思いたい放題、老害かと思うも、あの場で66歳はまだ若輩者だわ。以上、総会レポートでした。20240218
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